鶴見“大人の顔”で史上初の6連覇!

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<全日本体操選手権>大会6連覇の鶴見は平均台で華麗な演技をみせる

体操全日本選手権最終日

(4月24日 東京・国立代々木競技場)
 女子の鶴見虹子(18=朝日生命)が、2位の田中理恵(23=日体大大学院)との差を広げて優勝。池田敬子、小菅麻里の5連覇を上回る史上初の6連覇を達成した。男子は内村航平(22=コナミ)が圧勝で4連覇。男子上位36人、女子上位24人が、世界選手権(10月、東京予定)最終選考会のNHK杯(6月11、12日・国立代々木競技場)に進出した。

 2日間、ほぼミスがない安定した演技で優勝した鶴見は、前人未到の6連覇の感想を「応援に感謝したい」と淡々と話した。初女王の時には中学2年生も今春に高校を卒業した。昨季ブレークした田中の挑戦をかわし「失敗なく2日間できたのがうれしい」と話した。

 右肩を痛めた昨季は不振だった。その影響もあって、年明けから初めて朝日生命クを離れ、約2カ月、中国・上海で単身合宿をした。女子代表の塚原監督は「顔がやろうという感じになった。大人になった」という。結果を出そうと焦った昨季の姿はなかった。

 昨夏、12年ロンドン五輪に集中するため、大学進学を断念した。昨季は「演技が怖かった」という09年世界選手権個人総合銅メダリストは「美しい体操で感動してもらえるように」と再び前を向くきっかけをつかんだ。

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2011年4月25日のニュース