キンクミ逆転V!“天才少女”21歳でついに!

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<フジサンンケイレディース最終日>初優勝を決め、インタビュー中に笑顔で知り合いに手をふる金田久美子

女子ゴルフツアーフジサンケイ・レディース最終日

(4月24日 静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコース富士コース=6464ヤード、パー72)
 プロ3年目の金田久美子(21=レプロエンタテインメント)が涙の初優勝を飾った。首位と5打差の8位から出て、7バーディー、1ボギーの66で回り、通算5アンダーの211で逆転。01年に11歳でツアーデビューした“天才少女”は高校を自主退学するなどコース外での奔放な言動が物議を醸したこともあったが、挑戦11年目でついに頂点に立った。 

 長いまつげに縁取られた大きな瞳から涙がこぼれた。念願の優勝スピーチを行った金田は「つらい時も苦しい時も見捨てず、ずっと支えてくれたお父さんに感謝しています」と話すと言葉を詰まらせた。やっとつかんだ優勝。5打差逆転に「最後まで何があるか分からないと思って戦った」と振り返った。

 1番で2メートルの大きなフックラインのバーディーパットを沈め「きょうはいける」と波に乗った。前半だけで5バーディー。12番で単独首位に立つと、難関の17番も3メートルのボギーパットをねじ込み逃げ切った。

 へそピアスに茶髪。自身を「ギャルファー」と言うが、プロとして真剣に競技に向き合った成果がついに出た。「ゴルフは本当に自信が全て。今は自信がある。海外ツアー?もし行くのなら日本で1番になってから」。かつての天才少女が、最強女王への確かな一歩を踏み出した。

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