室伏、GP川崎へ照準「被災地に明るい光を…」

[ 2011年4月14日 19:45 ]

記者の質問に答える陸上男子ハンマー投げの室伏広治

 陸上男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪の金メダリスト、室伏広治(36)=ミズノ=は14日、東日本大震災の慈善大会として実施される今季初戦のゴールデングランプリ川崎(5月8日・等々力陸上競技場)に向け「80メートルは投げたい。つらい思いをしている方々に、ほんの少しでも明るい光をともせればいいと思う」と意気込みを語った。

 今月上旬に米国合宿から帰国した室伏はこの日、愛知県豊田市内で取材に応じた。地震発生は米国で知り、宮城県内の被災地には、以前陸上教室などで訪れた場所もあるという。「悲しんでいるし、海外選手も何とか応援したいと思っている。子どもたちに早く明るい未来が見られるような状態にしてあげたい」と述べた。

 4月から中京大准教授となり、陸上部コーチにも就任した。今季は理学療法士の助言も受けてけがをしない体の土台づくりを継続する。集大成と位置付ける来年のロンドン五輪に向けた目標に「1投目から正確に80メートルを投げること」を掲げた。

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2011年4月14日のニュース