“Qちゃん2世”新谷「引きこもり」から復活V

[ 2011年2月14日 06:00 ]

<一般女子8000M>独走の1位でゴールした新谷仁美

 スポニチ後援第46回千葉国際クロスカントリー大会は13日、千葉市昭和の森で行われ、世界クロスカントリー選手権(3月、スペイン)の選考会を兼ねた一般女子8000メートルで、新谷仁美(22=豊田自動織機)が25分53秒で初優勝した。一般男子1万2000メートルでは鎧坂哲哉(20=明大)が35分23秒で日本人最高の4位だった。

 序盤から飛び出した新谷が2位に40秒の大差をつけて圧勝。場内インタビューでは「心配かけて申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 昨年7月、仲間にも告げず、岡山の実家に帰った。興譲館高時代、全国高校駅伝1区で3年連続区間賞をマークした逸材は伸び悩み「結果が出なくて、心が折れて、引きこもってました」と3カ月間競技から離れた。一時は10キロ以上、体重も増えた。再び走る意欲を取り戻したのは昨年10月。「初心に戻れた。あの3カ月のおかげで前向きになれた」と精力的に練習をこなした成果が早くも表れた。

 今秋以降はロンドン五輪のマラソン代表選考レースも視野に入れる。小出監督は「大物になるよ、やめなけりゃ。将来マラソンで金メダルが獲れる」と太鼓判を押す。“高橋尚子2世”と呼ばれたホープが復活への第一歩を踏み出した。

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