早大 メイジとの全勝対決ならず

[ 2010年11月24日 06:00 ]

<早大・慶大>慶大に10年ぶりに敗れ肩を落とし引き揚げる早大フィフティーン

 【早大8―10慶大】早大は12月5日の早明戦の前に、痛恨の今季初黒星を喫した。明大・吉田監督に「全勝同士でやりたい」とエールを送られていたが、かなわなかった。「慶応の魂を感じた」と話した辻監督の横で、No・8有田主将も「低いタックルにやられた」と肩を落とした。

 1試合平均約8・3本のトライを奪った攻撃は、慶大のタックルの前に1トライしか奪えなかった。前半13分と27分はインゴールノックオンでチャンスを逃し、25分にもフランカー山下(3年)がトライ直前で3人掛かりで止められた。
 高速展開も不発に終わった司令塔の山中副将は「前半にトライを取りきれなかったのが最後に響いてしまった」と表情を曇らせた。前半16分に山中、後半29分に途中出場のCTB田辺(4年)がゴール中央の2本のPGを外したのも痛かった。
 これで2季連続の優勝は厳しくなった。有田主将は「この敗戦をいい機会に、チームを立て直していきたい」と巻き返しを宣言。「メイジ戦はDFで前へを実践する」と辻監督。まずは早明戦でライバルのメイジに勝ち、大学選手権に弾みをつける。

 ≪明大・吉田監督12年ぶりV必ず≫早大の勝利を願っていた明大の吉田監督は「全勝でやりたかった。全勝同士でどちらが強いのか決着をつけたかった」と無念そうに話した。これで早大戦は勝ちか引き分けで12年ぶりの対抗戦優勝が決まる状況となった。しかし、指揮官は「ワセダも逆転優勝を狙って死にもの狂いでくる。メイジも慢心せず、ひたむきにやっていきたい」と気を引き締めた。

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2010年11月24日のニュース