クルム伊達、完勝!新記録の40代1大会3勝へ

[ 2010年10月15日 06:00 ]

シングルス2回戦で中村を破り、準々決勝進出を決めたクルム伊達

 テニスのHPジャパン女子オープン第4日は14日、大阪市靱テニスセンターで行われ、シングルス2回戦で世界ランク56位のクルム伊達公子(40=エステティックTBC)は、中村藍子(26=ニッケ)に6―2、6―0で完勝した。40代選手の1大会2勝は、81年のレニー・リチャーズ(米国)に並ぶ最多タイ記録。15日の準々決勝では第1シードで世界ランク8位のサマンサ・ストーサー(26=オーストラリア)と対戦する。

 昨夏、左ひざを手術し先週復帰したばかりの中村にストレート勝ち。クルム伊達は「(中村は)スピードが落ちるボールに対する順応は苦手」とスライスを多用し圧倒した。もとは男性で、41歳で性別適合手術を受け女子ツアーに参戦したリチャーズ(当時46歳)以来の40代選手の1大会2勝。準々決勝では40代1大会3勝の新記録を懸け、今年の全仏準優勝のストーサーに挑む。「越えなきゃいけない壁。リスクを冒してやるしかない」と気合十分だった。

 <中村、完敗にもサバサバ>中村は前週の下部ツアーで復帰。まだ本調子から程遠くストレート負けを喫したが、「きょうくらいのスピードで展開されると粘れない。イメージと体がうまく合ってこない」とサバサバした表情。「完敗だったけど、今の位置を確かめられるいいきっかけだった」と前を向いた。

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2010年10月15日のニュース