松山は7アンダーで3位、遼くんは5位

[ 2010年10月15日 12:42 ]

第2日、10番でティーショットを放つ松山英樹

 日本オープン選手権第2日は15日、愛知県愛知CC(7084ヤード、パー71)で行われ、賞金ランキング2位の41歳、藤田寛之が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算9アンダーの133でこの日68のハン・リー(米国)と首位に並んだ。18歳のアマチュア、松山英樹(東北福祉大)が5バーディー(1ボギー)を奪って67をマーク、通算7アンダーで3位につけた。松山と同組で回った石川遼は6バーディー、5ボギーの70とやや足踏みし、5打差の5位。通算4オーバー、56位タイまでの62人が決勝ラウンドに進んだ。3年ぶりの出場となった尾崎将司は、8オーバーで予選落ちした。

 「もう緊張はなかった。お客さんは多い方が絶対におもしろい」。18歳の松山が小声ながら、堂々と言った。68の前日に続き、この日は5バーディー、1ボギー。日本一を決める大舞台の折り返しで、物おじしない大学1年生が3位につけた。
 寄せとパットが抜群だ。パット数はわずか23。アジア・アマチュア選手権を制し、来年4月のマスターズ出場を決めた前週の好調を持ち込んだ。インスタートの16番では、スライスしてからフックする13メートルものバーディーパットを決めガッツポーズ。後半も2番で4メートル、7番で5メートルと、難しいパットを沈め、スコアを伸ばした。
 予選の2ラウンドをともにした石川と学年は同じ。中学生の時に2度、同組で回ったが「向こうは覚えてないと思います」と話していた。高知・明徳義塾高3年だった昨年、プロ志望ながら「今のままでは通用しない」と進学を決めた。すでに賞金王となり、仰ぎ見るほどに上り詰めた同世代のスターに、この日本オープンで意地を示した。
 「2日間だけでも上回れたのはうれしい。グリーン上では勝てたかな」と白い歯と対抗意識をのぞかせた。それどころか日本一も狙える位置だ。「チャンスはあると思う。そればかり見ていたら伸びないが…」。新鋭の挑戦は続く。

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2010年10月15日のニュース