クルム伊達粘り及ばず惜敗も…世界への挑戦は続く

[ 2010年9月2日 06:00 ]

<全米オープンテニス>シングルス1回戦、スベトラーナ・クズネツォワに敗れたクルム伊達公子

 全米オープンテニス第2日は31日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス1回戦でクルム伊達公子(39)は第11シードのスベトラーナ・クズネツォワ(25)に1―2で敗れ、15年ぶりの勝利はならなかった。これで女子シングルスの日本勢は全滅。06年優勝のマリア・シャラポワ(23)は逆転勝ちし、第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(20)とともに2回戦進出。第8シードの李娜(28)は敗退。男子は第1シードのラファエル・ナダル(24)がストレート勝ちした。

 14年ぶりの出場となったクルム伊達は前哨戦で痛めた左太腿にテープを巻き、気温40度超のコートで奮闘した。シングルス出場選手最年長ながら昨年の全仏と6年前の全米を制したクズネツォワにフルセットまで粘ったが及ばず「勝てないのは私の実力なのかな」と肩を落とした。
 スピンを利かせたパワフルなショットが全盛の中、フラットな打球を前後左右に散らし初対戦の元世界2位を翻ろうした。「今まで対戦した誰にも似ていないテニス」と振り返ったクズネツォワから第2セットを奪取。しかし、最終セットは細かなミスが出て、1ゲームしか奪えなかった。
 試合後にクルム伊達は「ランキングが許す限り」今後も4大大会に挑戦することを明言。9月28に40歳を迎えるが、世界への挑戦はまだまだ続く。

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2010年9月2日のニュース