英国留学の井上康生氏が帰国会見　世界柔道で日本コーチ席に

　シドニー五輪の柔道男子１００キロ級金メダリストで英国留学中の井上康生氏（３２）が２日、東京都内で記者会見し、世界選手権（９～１３日・国立代々木競技場）で日本男子チームのコーチ席に入ることを明言した。

　２年前に引退した井上氏は日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）のスポーツ指導者海外研修員として英国に滞在。今回は男子９０キロ級から無差別級までを担当するため、８月下旬に一時帰国した。「コーチの使命は全選手を勝たせること。いかに全力を尽くせる環境をつくれるか」と抱負を述べた。
　日本の男子は昨年の世界選手権で初の優勝なしに終わった。井上氏は「昨年は悔しいだけだった。世界の厳しい舞台で勝っていくことが大事だ」と早くも気合を入れた。