大院大高「信じられな」逆転初V!

[ 2010年8月5日 06:00 ]

<全国高校校ゴルフ選手権大会男子団体の部最終日>高校男子団体の部を優勝した大院大高(左から)松村大輝、原田凌、山本太郎、豊田陽祐、平山壮大、松尾鉄平は笑顔でポーズ

 スポニチ主催文部科学大臣旗争奪平成22年度全国高等学校ゴルフ選手権第31回団体の部全国中学校ゴルフ選手権男子(第18回)女子(第3回)団体の部最終日は4日、高校男子が茨城常陸大宮市の静ヒルズカントリークラブ(6960ヤード、パー71)中学男子が茨城県笠間市の宍戸ヒルズカントリークラブ(6821ヤード、パー72)高校女子・中学女子が同(6341ヤード、パー72)で行われ、高校男子は大激戦の末に、首位に6打差の6位からスタートした大院大高(大阪)が通算434で沖学園(福岡)を1打差で抑えて初優勝を飾った。同女子は初日首位の沖学園が通算426で初タイトルを手にした。中学男子は杉並学院(東京)が初優勝。同女子は沖学園が3連覇を達成した。

 クラブハウスの風呂場が祝勝会場になった。ホールアウト後、汗を流していた大院大高の選手たちは吉報に歓声を上げ、お湯を掛け合って喜びを爆発させた。「目標にしていた3位に入れたらいいと思っていた。優勝と聞いたときは信じられなかった」と山本は声を震わせた。

 1年生の松村が70をマークするなど、初日6位から追い上げたが、決して楽な展開ではなかった。15番パー3で山本が第1打を池に落とした。次の組の豊田も連鎖反応のように池ポチャ。18番パー4では原田が第2打を池に入れた。「やっぱり運がないのかな」と井上監督もあきらめかけたが、トップを争っていた沖学園が終盤崩れて初優勝が転がり込んだ。

 大阪桐蔭を率いて11年度大会を制した井上監督は「11年前に(大阪桐蔭で)優勝したときも不思議な優勝でした。よく似た感じの優勝です」と感慨に浸っていた。

 <中学男子 4人全員70台!>杉並学院は4人全員が70台と抜群の安定感で逃げ切り、念願の初優勝。最終日の主役は73でまとめた3年生の竹内。初日は77に終わっていただけに「きょうは貯金を広げようと、みんなで誓っていました」と言い「うれしい」を連発した。過去2位3回、浅地(杉並学院高)の時代にも勝てなかっただけに、79を叩いて悔しがる加治屋も「自分のスコアは悔しいが、団体戦にすべてを懸けていたので」と気を取り直していた。

 <高校女子 城間「気合」の69>沖学園が初日の貯金を守り切った。エース福田は74と乱れたが、初日81だったもう一人のエース城間が「このままじゃ終われないと、気合でやりました」と意地を見せ69をマークし優勝に導いた。男子は過去9回の優勝を誇るが女子は初。それだけに「きょうは納得いかない」という福田も、メンバーと抱き合って涙を流した。福田はあす6日からの個人戦に向けて「今回の優勝は特別。個人戦も狙います」と個人戦連覇を宣言した。

 <中学女子 “姉妹優勝”>高校と合わせて“姉妹優勝”となった沖学園は第1回から3連覇。2位・杉並学院に17打差をつける圧勝に、大川監督は「今回は獲りたいと思って獲れました」とうれしそう。初日75、最終日74とチームを引っ張った佐伯は「もう少しパターが入れば」とスコアには不満を見せたが、1年生の時から団体戦のメンバーに入っており「これでメダルが3つそろいました」と笑顔を見せた。

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2010年8月5日のニュース