辞意表明せず…武蔵川理事長、説得され態度変える

[ 2010年8月5日 19:53 ]

 日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)が5日、東京・両国国技館での臨時理事会で辞意を表明する予定だったが、理事会直前に説得されて急きょ態度を変えていたことが明らかになった。一部の理事らには理事会での辞意表明の意向を告げていたという。

 関係者によると、後任の理事長人事が固まっていない上に、復帰した直後に辞任すると体裁も良くないとして、その場にいた役員が続投するように説得。武蔵川理事長はこれを受け入れ、当面は職務を続けることになった。
 ただ武蔵川理事長は7月に胃がんの手術を受けた体調面の不安や賭博問題の不祥事の引責で辞意を固めており、8月中に辞任する見通し。辞意表明は理事会の日になるとみられ、今月は12日と23日に臨時理事会が予定されている。早ければ12日にも態度を明らかにする可能性がある。後任は2人の外部理事を含めた12人の理事による互選で決める。
 5日には中堅、若手を中心とした有志の親方約40人が理事会を前に臨時会合を開き、力士出身の理事長のもとでの改革を希望する立場から、武蔵川理事長の続投を求める意見をまとめ、理事長に伝える動きもあった。
 関係者によると、監督官庁の文部科学省は4日、武蔵川理事長の交代を強く要望し、相撲協会側に伝えていた。

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2010年8月5日のニュース