中学個人の部は蛭田兄妹がアベック優勝

[ 2010年6月4日 06:00 ]

<東北中学校ゴルフ選手権>兄妹アベック優勝の蛭田玲於(左)とみな美(右)

 スポニチ主催平成22年度全国高校ゴルフ選手権東北大会・東北中学校ゴルフ選手権大会第1日は3日、青森県青森市の青森カントリー倶楽部(高校・中学男子=6906ヤード、高校・中学女子=5986ヤード、いずれもパー72)で行われ、中学個人の部は蛭田玲於(福島・鮫川3年)と蛭田みな美(福島・鮫川1年)が大会史上初の兄妹アベック優勝を果たした。男女とも2位タイまでの選手が全国大会(8月6、7日、茨城・宍戸ヒルズCC)への出場権を獲得した。高校男子個人の部は“ぽっちゃり王子”こと古田幸希(青森・青森山田3年)が69、高校女子個人の部は大城美南海(宮城・東北1年)が72をマークしてそれぞれ首位スタートを切った。団体の部は男子が富岡(福島)女子は東北が首位に立った。4日は高校男女の最終日が行われる。

 <中学>兄・玲於は4ホールに及ぶプレーオフを制しての初優勝。妹・みな美は2位に5打差をつけての圧勝。勝利のプロセスは違うが、ともに「全国でも兄妹で優勝を目指したい」と笑顔を見せた。シングルプレーヤーの父に勧められ、3歳からクラブを握るようになった。中学校では兄は野球部、妹は陸上部に所属。部活動が終わるとゴルフ練習場に向かい、安積高2年の姉・彩子と合流する。人口約4200人の鮫川村から宮里3兄妹を超えるゴルフ界のスターを目指す。

 <高校男子 “ぽっちゃり”ほっそり>“ぽっちゃり”は返上?スリムになった古田がただ一人60台をマークして本大会初制覇へ好スタートを切った。「今年は日本アマでの優勝が目標。東北大会では負けたくない」。一時は82キロあった体重を冬場のトレーニングなどで76キロまで絞り込んだ。そのかいあって飛距離は20ヤード近くアップ。十和田の3番では第1打で310ヤードを稼ぎだし、楽々バーディーを奪った。「調子はそれほど良くないけど今は球筋がブレない」。自信を持って最終日に臨む。

 <高校女子 大城、藍に続く!>名門東北のルーキー・大城が八甲田の1番で7メートルのバーディーパットを沈めるなど好調なパットを武器に4バーディーを奪い、首位に躍り出た。「ずっと負け続きなので今度は勝ちたい」。同校の偉大な先輩・宮里藍と同じ沖縄から日本一を目指して東北の門を叩いた。玉城中では九州大会で2度プレーオフに進んだが、いずれも涙をのんだ。連日の走り込みで体力、飛距離ともにアップ。念願の地区大会初制覇を目指す。

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2010年6月4日のニュース