竹沢 驚異的なスパートで日本一

[ 2010年6月4日 19:56 ]

 【日本選手権男子1万メートル】驚異的なスパートを見せて初優勝。「思い通りのレース。ラストは負けない自信があった」。男子1万メートルを制した竹沢は自画自賛を繰り返した。

 レースは序盤からスローペースで、最後の1周を迎えても先頭集団には8人が残っていた。残り約300メートルで北村が飛び出したが、竹沢は慌てない。最後の直線に入ると、長いストライドで力強く加速。一気にトップに立った。
 自己ベストより1分近く遅い優勝タイムだったが「最後まで余力を残せた。僕の持ち味はそこなので。スパートに備えて準備ができた」と話し、白い歯がこぼれた。
 これまで日本選手権の成績は5000メートル、1万メートルとも2位が最高だった。かつて早大をけん引した23歳は「ずっと2番だった。このタイトルは本当に大きい」と、抜群の切れ味でつかんだ日本一を素直に喜んだ。
 今夏は欧州の記録会を転戦して走力に磨きをかけ、11月の広州アジア大会に照準を合わせる。もちろん6日に出場予定の5000メートルへも「しっかり休んで体を作りたい」と2冠に意欲を見せていた。

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2010年6月4日のニュース