“昇進疲れ”?把瑠都、精彩欠く…

[ 2010年4月30日 06:00 ]

白鵬(左)に一気に寄り切られる把瑠都

 大相撲の横綱審議委員会による稽古総見が29日、東京・両国国技館で行われたが、新大関として夏場所(5月9日初日)に臨む把瑠都(25=尾上部屋)は稽古に精彩を欠いた。関脇・稀勢の里に3連敗を喫するなど20番取って10勝10敗。「緊張して頭が真っ白になった。エンジンがかからない」と肩を落とした。

 春場所後から連日のようにイベントやテレビ番組に出演。協会の看板として、ほぼすべてのオファーに応えており「その疲れはあると思います…」とポツリ。しかも「きのう1人で近くのスーパーに行ったら騒がれて大変なことになった。もう行かない!」と周囲の反響にも気疲れしている様子。“昇進疲れ”が不調の原因かどうかはともかく、夏場所に向け不安を残した。

 ≪稀勢の里、気合十分≫関脇・稀勢の里が新大関・把瑠都に3連勝した。5575人の観客からこの日一番の声援を受け、「期待されているうちが花なので何とか結果を残さないといけない」と日本人ホープとしての自覚をのぞかせた。先場所は9勝6敗だっただけに今場所、大きく勝ち越せば大関獲りも見えてくる。把瑠都の活躍にも刺激されているようで「早いうちに勝ち越して、そこから1番、2番いきたい」と気合十分だった。

 ▼横綱審議委員会鶴田卓彦委員長 迫力があった。朝青龍が抜けた穴を、みんなでカバーしようという気迫が伝わってきた。

 ▼武蔵川理事長 白鵬は少し元気がなかったが、これから調子を上げていくだろう。魁皇の動きが良かった。表彰されて燃えるようなものがあった。

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2010年4月30日のニュース