村上、発熱でふわふわ でも投てきはグ~ン

[ 2010年4月24日 17:40 ]

陸上の日本選抜和歌山大会、男子やり投げで国内自己最高の82メートル49で優勝した村上幸史

 【陸上・日本選抜和歌山大会】メダリストの意地を懸け、今季初戦の村上は1投目に全神経を集中させた。前夜から突然襲われた38度を超える発熱で「助走がふわふわしていた」という体調不良。さらにやり投げに不利とされる追い風の条件下で、力みのないフォームから放った投てきは高い軌道で国内自己最高の82メートル49をマークした。

 「最初から一発勝負のつもりだった」と2投目以降は予定通りすべてパス。ベルリンでの世界選手権予選で出した自己記録の83メートル10、続く決勝で日本初の銅メダルにつなげた82メートル97には届かなかったが「飛距離や感覚的なものは昨年よりレベルが上がっていると確信できた」と自信を深めた。
 今季の目標は85メートル超えだ。愛媛・今治明徳高時代から二人三脚で指導を続ける浜元一馬氏は「十分いくんじゃないかな」。試合後は大事を取って病院へ直行。185センチ、97キロに非凡なパワーを秘めた元野球少年が今季も飛躍しそうだ。

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2010年4月24日のニュース