服部真夕“因縁コース”で1差2位発進!

[ 2010年4月24日 06:00 ]

<フジサンケイレディスクラシック初日>1番ホール、ティーショットを放つ服部真夕

 女子ゴルフツアーのフジサンケイ・レディース第1日は23日、静岡県伊東市川奈ホテルゴルフコース富士コース(6464ヤード パー72)で行われ、服部真夕(22=INAX)が1イーグル、2バーディーの68で回り、首位と1打差の2位と好スタートを切った。開幕7戦目にして今季初めてのノーボギー。60台をマークしたのも今季初だ。昨年は練習日のケガで無念の欠場となった大会で“リベンジ”のチャンスをつかんだ。宋ボベ(24=韓国)が5アンダーの67で首位に立った。

 前日からの雨で足元はぬかるんでいたが、へっちゃらだった。1年前の苦い思い出をぬぐい去る好スタート。「去年のこの試合はケガをして出られなかったので、意気込む気持ちは強かったです」という服部の思いがそのままスコアに表れた。
 前半で2つのバーディーを奪うと、16番パー5では2打目を3番ウッドでグリーン手前まで運んだ。10ヤードのアプローチをAWで鮮やかに沈めてイーグルを奪取。「ノーボギーも60台も今年初めて。凄く満足してます」と充実感を漂わせた。
 1年前の練習日、思わぬアクシデントに見舞われた。14番でアプローチ練習をしようとグリーンの奥に行き、そこにあったくぼみにはまって右足首を捻挫した。3試合の欠場を余儀なくされただけでなく、調子を取り戻すのに時間がかかり、シーズン未勝利に終わる要因にもなった。今年の練習日は周りからも「気をつけてね」と心配され、「もうその場所には行かなかったです」という。
 今季は同じ岡本綾子門下の青山加織や森田理香子が活躍。「自分だけ後れをとっている」という焦りも生まれていた。しかし、そんな服部の気持ちを見透かしたかのように、先週の水曜日(14日)に師匠の岡本から電話が入った。「やってきたことは間違ってない。焦らずにゆっくりやっていこう」
 3月に2週連続予選落ちをした時には岡本から勧められて、名古屋市内の自宅近くにある上野天満宮で厄払いを受けた。おはらいを受けたのは、ケガをした直後と今回で2度目。さらに、左手には3月の誕生日に師匠からもらったというブレスレットもつけて運気は上昇中。「歩くのに気をつけて頑張ります」と2年ぶりの優勝へとひたすら歩みを進める。
 ◆服部 真夕(はっとり・まゆ)1988年(昭63)3月3日、名古屋市生まれ。10歳からゴルフを始め、初めて受験した07年のプロテストにトップ合格。同年の賞金シードも獲得した。08年のIDC大塚家具レディースでツアー初優勝。昨年はSANKYOレディースの2位が最高で、賞金ランクは15位だった。1メートル66。57キロ。

 ▼1位宋ボベ 本当にアイアンショットが良かった。(正確なショットで次々とチャンスをつくり5バーディー)
 ▼5位藤本麻子 初日で終わりではないので最終日に向けて頑張りたい。(3打差の5位。先週4位の好調キープ)
 ▼11位横峯さくら よく耐えていたのに、またやってしまいました。(17番パー3で3オン2パットのダブルボギー)
 ▼11位諸見里しのぶ 最後の1打は大きかった。なんとか優勝争いに残れそうな位置にとどまれた。(18番で7メートルのパットをねじ込んでアンダーパー発進)

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2010年4月24日のニュース