白鵬、日馬富士、把瑠都ら6人が全勝守る

[ 2010年3月17日 19:34 ]

日馬富士が押し倒しで阿覧を破る

 大相撲春場所4日目(17日・大阪府立体育会館)横綱白鵬は旭天鵬を危なげなく寄り切って4連勝とした。大関昇進を目指す関脇把瑠都も熱戦の末、小結安美錦を下手投げで退けて4戦全勝。

 大関陣は日馬富士が阿覧を押し倒して全勝を守り、琴欧洲は若の里を寄り切って3勝目。かど番の琴光喜は豪栄道の右下手投げに完敗し、鶴竜に押し出された魁皇とともに2敗目を喫した。関脇豊ノ島は小結稀勢の里に押し出されて初黒星。
 全勝は白鵬、日馬富士ら6人。十両は早くも勝ちっ放しが消えた。

 「自分の相撲を取れば負ける気がしない」―。日馬富士はこの日の朝から自信たっぷりに宣言していた。その言葉通り、激しい突き、押しで阿覧を押し倒して初日から無傷の4連勝とした。
 阿覧とは1度だけ、昨年の名古屋場所で対戦し、攻め込みながら痛い黒星を喫した。「前は引かれて負けたからね」と今回は反省を生かし、相手をよく見て下から何度も突き放し、圧倒した。
 今場所前は積極的に出げいこした。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると「行っていいですか?」と、初めて日馬富士から志願してきたという。「よっぽど体の具合がいいんだろう」と同親方はみる。
 3日目には通算400勝に到達したが、記念すべき初勝利も9年前の春場所だった。「(番付に載った)最初の場所で序ノ口優勝したから、今でもはっきり覚えている。大阪では負け越したこともないし、一番好きな場所」と“原点”ともいえる場所への思いは強い。
 「初日に稀勢の里に勝って、いいスタートは切ったと思う」。優勝した昨年の夏場所以来、久々の好発進に表情は明るい。兄のように慕っていた元朝青龍も「大好き」と公言していた春場所で、今度は25歳の大関が主役になれるか。

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2010年3月17日のニュース