なぜマスターズで復帰?ウッズの思惑は…

[ 2010年3月17日 09:05 ]

2005年のマスターズを制し、前回優勝のフィル・ミケルソンからグリーンジャケットを贈られるタイガー・ウッズ

 復帰の舞台としてマスターズを選んだ理由を、タイガー・ウッズは「マスターズはわたしが初めて勝ったメジャー大会で、とても大切に思っている」と言及した。だが、最大の要因はウッズ側が神経を使う「報道規制」にありそうだ。

 次々と愛人が浮上するなど“ワイドショー”的なネタとして取り上げられてきた上、騒動の間はほとんど姿を隠してきた。復帰戦も、プレー以外の部分に注目が集まるのは必然といっていい。
 だが、マスターズは過熱報道からウッズが身を守るにはうってつけだ。ゴルフの伝統を尊ぶ会場のオーガスタ・ナショナルGCは、取材陣に対してもマナーについて特別厳しい自律を求める。取材申請もすでに1月中に締め切られ、ゴルフを扱わないメディアには取材パスすら発行されない。アーノルド・パーマーは「タイガーを守るという意味では、オーガスタは世界のどの場所よりも適している」と語った。
 また、選手の後援者という意味から「パトロン」と呼ばれるマスターズのギャラリーは、そのマナーのよさで有名だ。通常の大会なら、不倫問題に対するやじなども予想されるが、マスターズに限ってはその心配はまずなさそうだ。(共同)

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2010年3月17日のニュース