注目!“あゆ似”美人ゴルファー、初Vへ2差4位

[ 2010年3月13日 06:00 ]

1番、ティーショットを放つ宅島

 女子ゴルフツアー、ヨコハマタイヤ・プロギア・レディースカップ第1日は12日、高知県香南市の土佐カントリークラブ(6262ヤード、パー72)で行われた。今季初めてシード選手として戦う宅島美香(23=アコーディア・ゴルフ)はパットがさえて、4バーディー、1ボギーの69で4位につけた。歌手の浜崎あゆみとも、お笑い芸人の桜塚やっくん似とも言われる美人ゴルファーだが、オフの間はテレビ出演を封印。ゴルフに専念して練習に励んできた成果を発揮し、ツアー初優勝へと好スタートを切った。森田理香子(20=フリー)がボギーなしの5バーディーを奪い、5アンダーの67で単独首位に立った。

【第1R結果


 きりっとした顔立ちに柔らかな笑顔が広がった。首位と2打差の4位発進。「コースの距離もないので、私でも2打目でグリーンに届く。バーディーが取れるところで確実に取れたのが良かった」と宅島の表情は自然と和らいだ。
 今週のコースは起伏が激しく、フェアウエーは狭い。平らな場所がほとんどないトリッキーなコースだが、平均飛距離230ヤードと非力な宅島は短所を長所に変えた。「私は飛ばないのでコースの見え方が違う」と他の選手が警戒するハザードも気にせずに攻め切った。出だしの10番でのボギーをものともしないで、14番からは3連続バーディー。最終9番も5メートルのバーディーパットをねじ込んで、最高の形で締めくくった。
 昨年は賞金ランク51位に滑り込み、ボーダーラインぎりぎりで初のシード権をつかみとった。しかし、オフの間も浮かれる暇はなかった。美人プロとしての注目からテレビの出演依頼が何件も舞い込んだが、元プロゴルファーの橋本大地コーチ(37)が「今はゴルフに集中させる」とすべて断った。年末年始の休みも元日だけで、1月2日の午前8時から打ち込みを開始した。過去2シーズンはぎっくり腰を経験したため、今季からラウンド前後にランニングをするなど、長いシーズンを見据えて体への意識も変わってきた。
 23歳の女の子らしく、テレビの世界への興味はもちろんある。「去年、横峯さんが嵐とテレビに出ているのを見ていいなと思いました。カッコイイ人に会ってみたいです」。あこがれは人気俳優の向井理。“テレビ解禁”のためにも、プロ初勝利を狙う。

 ◆宅島 美香(たくしま・みか)1986年(昭61)6月21日、岐阜県多治見市生まれの23歳。8歳でゴルフを始め、名古屋商大1年の05年に日本女子学生選手権で優勝。翌年、プロテストに合格し、大学を中退。09年はこの大会で6位に入るなどの活躍を見せ、賞金ランク51位で初のシード権を獲得。1メートル61、55キロ。得意クラブはパター。

 ≪大会注目の美人プロ≫ 
 ▼84位・笠りつ子(TKUテレビ熊本)宅島、有村らとともに06年にプロテスト合格。熊本出身の22歳。1メートル60、58キロ。08年のクリスタルガイザーレディースでの3位が最高成績。
 ▼70位・菊地絵理香(うらいち)今大会にプロギアのホステスプロとして出場している21歳。08年に2度目の挑戦でプロテストに合格。1メートル56、52キロ。得意クラブはアイアン全般。今季は初のシード権獲得を狙う。
 ▼80位・木戸愛(フリー)父はプロレスラー、木戸修。東北高では菊地の1学年下で、08年にプロテスト合格した20歳。1メートル72、56キロの長身。09年のステップアップツアー、マルナカレディース優勝。

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