風格タップリ池田「試合でのシャンクは人生初だよ」

[ 2010年3月13日 11:29 ]

第2ラウンド、笑顔を見せる池田勇太

 【CA選手権第2日】フェアウエーの中央を胸を張って歩く。池田勇太には24歳とは思えない風格が漂っていた。正確なティーショットを武器に7位に浮上。「いいゴルフだった。上出来だよ。このコンディションで六つもバーディーを取れた」。理想に近いゴルフを振り返り、自画自賛の言葉を繰り返した。

 攻略法は明快だった。フロリダ州南部の高温多湿な天候が育てたラフは独特の粘りがある。「こういう芝でラフから打つと、どこまでもすっ飛ぶ。フェアウエーに乗せるのが基本」。第2ラウンドのフェアウエーキープ率85・71%は堂々の1位だ。ドライバー一辺倒ではなく風に合わせてスプーンを4ホールで手にし、海外勢とのパワーの差を埋める技術を存分に発揮した。
 スコールに見舞われた16番はボギーを叩いたが、「試合でのシャンクは人生初だよ」と笑顔で振り返る余裕もあった。
 今大会は、世界ランキング上位50人の中ではウッズ、石川遼を除く48人が集結。4大メジャー大会と変わらない顔触れの中で、上位につけた。「残り2日間、全開にして頑張る」。首位とは5打差あるが、今の調子なら優勝争いも夢ではない。(共同)

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2010年3月13日のニュース