スピード日本復活!長島銀、加藤銅!

[ 2010年2月16日 13:35 ]

<男子500メートル>2回目を滑り終え、好タイムに喜ぶ長島圭一郎(右から2人目)

 バンクーバー冬季五輪第4日(15日)スピードスケート男子500メートルは、1回目35秒10で6位の長島圭一郎(日本電産サンキョー)が2回目はトップの34秒87で合計1分9秒98で銀メダルを獲得、加藤条治(日本電産サンキョー)が合計1分10秒01で3位に入り、今大会の日本勢で初のメダル獲得となった。

 ともに五輪では初のメダル獲得。スピードスケートでは清水宏保が2002年のソルトレークシティー大会の同種目で銀メダルを取って以来。及川佑(びっくりドンキー)は合計1分10秒42で13位、太田明生(JR北海道)は1分10秒66で17位に終わった。1回目2位のモ・テボム(韓国)が優勝した。

 6大会連続でメダルを獲得していた500メートルでのメダル獲得は02年のソルトレーク以来。2つのメダル獲得で“お家芸”が見事に復活を果たした。

 前半10組が終わった際に行われる整氷作業で、整氷車のトラブルで競技再開が1時間以上遅れたが、長島、加藤は集中力を切らさず、1回目から好タイムを出し、2回目も気分良く滑り、メダルにつながった。

 ▼長島圭一郎の話 1回目6位からで信じられない。2回目は転んでもいいと思って、飛ばしていった。
 ▼加藤条治の話 今回は万全の状態で臨んで、てっぺんを取れなかったのがかなり悔しい。2回目はどんどん突っ込んでいくつもりだった。後半ちょっと疲れた。頑張った割にタイムが出なかった。

 ◆長島 圭一郎(ながしま・けいいちろう、日本電産サンキョー=スピードスケート男子500メートル)初出場だった06年トリノ五輪は500メートルで13位、1000メートルは32位。翌06~07年シーズンのW杯500メートルで初優勝を含む4勝を挙げて脚光を浴びた。昨季は世界スプリント選手権で総合2位。W杯は今季1勝、通算8勝。1000メートルの日本記録保持者。日大出。1メートル71、70キロ。27歳。北海道出身。
 ◆加藤 条治(かとう・じょうじ、日本電産サンキョー=スピードスケート男子500メートル)山形中央高時代に高校総体で3連覇し、同高3年で初出場したW杯で3位。05年11月のW杯で世界記録(当時)を樹立し、初出場の06年トリノ五輪は金メダル候補と期待されたが6位。世界距離別選手権は05年優勝、08年3位。W杯は今季1勝、通算7勝。1メートル65、65キロ。25歳。山形県出身。

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2010年2月16日のニュース