“規格外の逸材”に日本代表監督ホレた

[ 2010年1月15日 07:38 ]

シュートを放つ桜花学園・渡嘉敷来夢

 日本女子バスケットボール界待望の大型万能選手が登場した。愛知・桜花学園高3年生で、今春にWリーグの強豪JOMO入りするセンター渡嘉敷来夢(とかしき・らむ、18)だ。

 身長191センチと女子では頭一つ抜けたサイズ。ゴール下の確かな得点技術に加えて、走力と広角のシュート力も併せ持つ。ロンドン五輪に向けて期待を集める“規格外の逸材”は「速攻で点を取れる選手になる」と意気込む。
 昨年12月の全国高校選抜優勝大会は出場5試合中4試合で25得点以上と2けたリバウンドをマーク。チームの高校3冠達成の原動力となった。超高校級のプレーぶりに女子日本代表の中川文一監督は「代表に呼びたい。ロンドン五輪に出るには必要」とすっかりほれ込んでいる。
 東京都出身で父方の祖父が米国人。小学6年の時に陸上の走り高跳びで全国優勝するなど身体能力の高さは折り紙付きだった。桜花学園高で「嫌いだった」というポストプレーを磨いて才能が開花。一昨年に史上最年少の16歳で日本代表候補に選ばれた。同校の井上真一監督は「ダンクもできるようになるだろう。日本のバスケットを変える選手」と言い切る。
 高校生ながら既に専用デザインのシューズをメーカーに製作してもらっている。明るい性格で「これからも自分のカラーを出したい」と話すスター候補は「まず実業団で新人王を取りたい」と目標を口にする。その可能性は計り知れない。

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2010年1月15日のニュース