種目別も43年ぶり!鶴見が段違い平行棒で銀メダル

[ 2009年10月17日 23:43 ]

女子種目別決勝、鶴見虹子の段違い平行棒

 2012年ロンドン五輪会場となるO2アリーナで17日行われた体操の世界選手権種目別決勝の女子段違い平行棒で、鶴見虹子(17)=朝日生命ク、東京・大智学園高=が14・875点で、日本女子の種目別で1966年の池田敬子以来43年ぶりとなる銀メダルを獲得した。鶴見は日本女子で同じく43年ぶりのメダルとなった16日の個人総合の銅に続き、2個目の獲得。今大会の日本選手のメダルは男子個人総合優勝の内村航平(日体大)と合わせ3個目となった。

 満足のいかない内容に、演技終了後は不機嫌そうな表情を見せていた本人が一番驚いた。にっこりと笑った鶴見は「びっくり。疲れていたし、個人総合よりもよくなかったし、米国に勝てないと思った」。個人総合での銅に続き、今度は銀メダル。銀だけでなく、世界選手権の複数メダル獲得も、日本女子で43年ぶりの快挙となった。

 演技後半に入れたE難度の「逆手背面車輪1回半ひねり」からの倒立がやや乱れた。だが、抜群の集中力で致命的なミスにはしなかった。前夜はドーピング検査が長引き、ホテルに戻ったのは午前2時ごろ。「よく寝られなかった」。だが、タフな17歳は疲れをはね返し、ライバルたちを小差でかわした。「みんな疲れているところで本番に合わせることができてよかった」と振り返った。

 最終日は種目別の平均台。バツラ・コーチに「銅、銀と来ているから、あした一番(金メダル)だね」と言われた日本の第一人者は「意識しないでやりたい」と無欲だった。

 ▼鶴見虹子の話 疲れていて、個人総合のときよりも出来がよくなかったのでビックリ。米国の選手には勝てないと思っていたし、よくても4番かなと。なるようになれ、とやったのがよかったかも。(共同)

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2009年10月17日のニュース