完走を飛躍の一歩に 別府、世界との差も痛感

[ 2009年7月27日 09:23 ]

 約3500キロの長く厳しい道のりの果てに格別の喜びを得た。別府は夢の戦いを終えて「長いようで短い3週間。小さいころからあこがれていた舞台で、力を出し切ることができた」と充実感をにじませた。

 強者が集う場で第3ステージ8位、第19ステージ7位と存在感を示した。平地では積極的に前線でペースをつくり、チーム内の役割は果たしたといえる。
 一方で世界との差も痛感した。タイム差の出やすい山岳ステージでは逃げに乗ろうとしても集団に付いていけず、後方でのレースを余儀なくされた。成績上位を目指すならチームでの競争を勝ち抜いてエース役に回る必要もある。まだまだ成長しなければいけない点は多い。
 本人も意気込みは十分だ。パリでは初のステージ優勝を狙い、集団から抜け出そうとした。「次につながることを考えて走った。さらに自分自身を高め、また精進したい」。日本の自転車ロードレースを引っ張る26歳は、この完走を飛躍の第一歩にする構えだ。(共同)

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2009年7月27日のニュース