遼くん　人生初のホールインワン達成！

練習ラウンドの１７番でホールインワンを達成し、ボールを手に笑顔を見せる石川遼

　男子ゴルフの日本プロ選手権開幕前日の１０日、舞台となる北海道の恵庭ＣＣ（７１３４ヤード、パー７０）で練習ラウンドが行われ、石川遼が、１７番で人生初というホールインワンを達成した。

　快進撃を予感させるような幸先のいい「エース」に、石川は「ミドル（パー４）の２打目が入るのと同じような感覚」とその瞬間を振り返った。
　２０１ヤードを５番アイアンで狙ったボールは、ピン手前約５メートルから、スライスラインを描いてカップに吸い込まれた。「試合で出てほしかった」と冗談交じりに話したが、気分が悪いはずはない。「米ツアーでつかんだアイアンの感覚が、ようやくコースで出るようになってきた」。フィル・ミケルソン（米国）を参考に、ヘッドの先まで一体となったスイングが、少しずつ自分のものになりつつあるようだ。
　前週は「（以前より速さを増した）ヘッドスピードと体の回転がかみ合わない」と話していたドライバーショットも「この３日間の練習で、だいぶ修正できた。大会前としては最高の準備ができた」と手応えを感じている。
　今季はここまで５試合で２９位が最高。だが「あとは気持ち。モチベーションのコントロールが大事」と今季初の上位進出に向け、１７歳は気合を入れ直した。