ウキウキ日本 アルジェリアにストレート○

[ 2008年6月8日 20:47 ]

第3セット、サービスエースを決め、喜ぶ清水(左)ら

 バレーボールの北京五輪男子世界最終予選兼アジア予選最終日は8日、東京体育館で行われ、五輪4大会連続のメダルを狙うイタリアは7戦全勝で1位となり、9大会連続で出場権を獲得した。4大会ぶりの五輪出場を決めた日本は6勝1敗の2位で、アジア枠での五輪切符となった。

 アルジェリアと対戦した日本は、越川(サントリー)を中心に流れをつくり、途中出場した清水(東海大)や福沢(中大)らの強打などで、ストレートで下した。
 五輪出場12チームがこれで出そろい、今予選での2チームを加え、開催国の中国、昨年のワールドカップ上位のブラジル、ロシア、ブルガリア、各大陸予選勝者の米国、ベネズエラ、エジプト、セルビア、ほかの世界最終予選を制したドイツ、ポーランドとなった。

 ≪まだまだ弱小チーム≫五輪切符獲得の重圧から解放された日本は、思い切りのいいプレーでミスが多いアルジェリアを問題にしなかった。途中出場したベテランの斎藤や、清水と福沢の大学生コンビも活発にプレーし、主力と遜色ない力を示した。
 オーストラリア戦とアルゼンチン戦はレシーブの乱れから途中で交代させられ「大事なところで働けなかった」と悔いを残した越川も、鋭い強打と得意のジャンプサーブでけん引した。
 五輪出場の一大目標を達成したが、本番では弱小チームの一つにすぎない。昨秋のワールドカップの成績で、北京五輪出場チームに対しては1勝4敗だった。
 この日、緩いサーブでのレシーブを乱し、ブロックを止められない欠点も露呈した。あと2カ月でどこまで強豪と対等に戦える力を整備できるか。植田ジャパンの進歩が試される。

 ▼植田辰哉・日本監督の話 北京に向けてチームを底上げしていかなければならない。福沢はよく決めてくれた。若者が頑張ってくれ、全日本は頼もしくなってきた。北京では新しい歴史をつくりたい。

 ▼ジトニ・アルジェリア監督の話 日本にプレッシャーをかけられた。守りが非常に悪く、サーブやアタックなど単純なミスも多かった。今大会の結果を分析して役立てたい。

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2008年6月8日のニュース