スピード着用 北島二百平で驚異の世界新

[ 2008年6月8日 16:42 ]

男子200メートル平泳ぎ決勝で2分7秒51の世界新記録を樹立し、ガッツポーズの北島康介

 競泳のジャパン・オープンは8日、東京辰巳国際水泳場で行われ、英国スピード社の「高速水着」レーザー・レーサー(LR)を着た日本のエース、北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が男子二百メートル平泳ぎで、宿敵の記録を約1秒も縮める2分7秒51の世界新記録をマークし、アテネ五輪に続く百、二百メートルの平泳ぎ2冠獲得を狙う北京五輪に弾みをつけた。

 これまでの記録はブレンダン・ハンセン(米国)が2006年に出した2分8秒50。北島が世界記録を樹立したのは03年7月の世界選手権(バルセロナ)以来5年ぶり4度目で、日本国内では初めて。
 今季、五輪で使用する長水路(50メートルプール)で生まれた世界記録は20個目で、LRを着た選手が出したのは19を数える。今大会でも多くの選手がLRを着て16個の日本記録を出した。
 日本選手が国内のレースで世界記録を出すのは、2000年4月の女子五十メートル背泳ぎの中村真衣以来で、五輪種目では1972年の女子百メートルバタフライの青木まゆみ以来36年ぶりの快挙となった。

 ▼中村礼子の話 一つの大会で3種目の日本新を出せたのは初めて。すごく自信になる。(LRを)北京で着たいなという思いはある。

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2008年6月8日のニュース