セルビア女子初!イワノビッチ全仏女王

[ 2008年6月8日 06:00 ]

女子シングルス決勝でサフィナを破り初優勝したイワノビッチ

 全仏オープンテニス第14日は7日、ローランギャロスで行われ、女子シングルス決勝で、第2シードのアナ・イワノビッチ(20)が第13シードのディナラ・サフィナ(22)を6―4、6―3で下し、4大大会初制覇した。セルビア女子として初めての4大大会優勝。サフィナは00年全米、05年全豪を制した兄のマラト・サフィン(ロシア)とのきょうだい4大大会制覇はならなかった。男子決勝は8日にロジャー・フェデラー(26)とラファエル・ナダル(22)が対戦する。

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 4大大会3度目の決勝の舞台でイワノビッチがついに頂点に立った。昨年の全仏と今年の全豪で、あと一歩まで迫りながら届かなかったビッグタイトルを手に入れると「言葉には言い表せない。過去2回の経験が生かせてうれしい」と喜びを爆発させた。
 序盤から壮絶な打ち合いになった。第1セットは2度のブレークで4―1とリードしながら、4―4に追いつかれた。しかし、気迫を前面に押し出した攻撃的なテニスで2ゲームを連取して第1セットをものにすると、続く第2セットも攻め続けてサフィナのパワーを封じた。
 旧ユーゴスラビア出身の元女王、モニカ・セレシュ(米国)にあこがれて5歳で始めたテニス。故郷ベオグラードはコソボ紛争で、十分な練習もできないこともあった。逆境をはねのけて、セルビア人初の4大大会女王となり「素晴らしい気分」と胸を張った。

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2008年6月8日のニュース