桃子ガッツポーズ締め!首位タイ発進

[ 2008年4月26日 06:00 ]

首位タイ発進となった上田桃子

 USLPGAツアーのスタンフォード国際第1日は24日、米フロリダ州アベンチュラ フェアモント・ターンベリーアイル・リゾート(ソファーコース=6239ヤード、パー71、ミラーコース=6133ヤード、パー70)で行われ、上田桃子(21=ソニー)が米ツアーで初の初日首位に立った。2コースを予選で1日交代で回る変則方式の大会で、初日にソファーコース(パー71)を回った上田は6バーディー、3ボギーの68をマーク。ポーラ・クリーマー(21=米国)、金英(28=韓国)と並んで首位発進した。ミラーコース(パー70)の宮里藍(22=サントリー)は3バーディー、3ボギーの70で21位につけた。

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 開幕戦の快進撃以来、すっかり影を潜めていた「MOMOKO」の名前が、久しぶりにリーダーズボードに躍った。18番で4メートルのパットを沈めて、この日6つ目のバーディーでフィニッシュ。何度も拳をシェークする上田独特のガッツポーズで最後を締めくくった。

 今季序盤から不調だったパッティングがイメージ通りに決まった。「入れたい、入れなきゃいけないと思い過ぎていた。気持ちが切り替わって、ここに打てば絶対に入ると思えるようになった」。2番パー5でも8メートルのバーディーパットを決めて「あれは打つときから入る気がしていました」と自信を取り戻した。

 今大会は2コース併用に加え、3日目までがアマチュアを含んだチーム戦を兼ねており、プロ、アマ各2人ずつの計4人でラウンドする変則形式。さらに、この日は難易度の高いセッティングにアマ選手が苦戦してコースが大渋滞し、1ラウンドに約6時間かかった。「進みがすごく遅くて苦労した」が最後まで集中力は切らさなかった。

 同伴競技者にも助けられた。一緒に回ったパット・ハーストは日本人の母を持つ日系人。ゆっくりとした英語を話す気遣いは、ゴルフ以上に英会話に苦労している上田の気持ちを楽にした。

 国内男子ツアーでの江連コーチの健闘にシンクロするような米ツアー初の初日首位。先週は同じルーキーの曽雅ジ(19=台湾)がオチョアと堂々の優勝争い。「他の新人選手がものすごく頑張っているので、私も同じように頑張りたい。今年は絶対に1勝をしたい」と米メディアに堂々と宣言した上田が、4週連続優勝のオチョアが不在の今大会で頂点を目指して突き進む。

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2008年4月26日のニュース