阪神・岩田に刺激…原が64マークし単独首位

[ 2008年4月26日 18:39 ]

第2日、16番でアプローチショットを放つ原江里菜

 フジサンケイ・レディース第2日(26日・静岡県川奈ホテルGC富士=6464ヤード、パー72)初優勝を目指す20歳の原江里菜が大会史上最少の64をマークして通算7アンダー、137で単独首位に立った。原はパットが好調で1イーグル、7バーディー(1ボギー)を奪った。67で回った佐々木慶子が2打差の2位。昨年覇者の佐伯三貴は通算4アンダーの3位。さらに1打差で前週優勝の馬場ゆかり、大山志保、飯島茜が続いている。横峯さくらはこの日74で、通算1アンダーの9位。

 大会史上最少の64をマークした原は「まさか。びっくり。自己ベストです」と目を丸くした。5番のイーグルを皮切りに、その後奪ったバーディーは七つ。ジュニア時代から注目されてきた東北福祉大の3年生が、プロ2年目の初優勝へ大きく近づいた。

 パットが好スコアを生んだ。強い芝目を意識し過ぎた前日の反省を生かし、この日はスタート前からロングパットの練習に専念。9番や14、15番など5メートル以上の距離を次々と沈め「構えた時に入る気がした。後半は怖いほど」と振り返った。

 このオフ、マネジメント事務所が同じ縁で米大リーグの井川慶投手の自主トレに参加。そこで知り合ったプロ野球、阪神の岩田稔投手が3月、持病の糖尿病を克服し、初勝利を挙げた。その姿に「すごく地道にトレーニングされていた。投げるたびにチェックしている」と刺激を受けている。

 原も連日のランニングと腹筋を欠かさず、体は昨季より確実に引き締まった。長時間の練習でも集中力を保てるなど、体力強化の効果は大きい。「手応えがある。ことしは絶対に優勝する」。念願の勝利を手にする絶好のチャンスを迎えた。

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2008年4月26日のニュース