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太宰治が描いた絵を初公開 担当編集者の遺族が寄贈

[ 2022年5月31日 14:22 ]

 作家の太宰治(1909~48年)が描いた肖像画1点が、太宰が長く暮らし、墓がある東京都三鷹市に寄贈された。晩年の太宰を担当した文芸編集者の遺族が所持していた。6月4日から、JR三鷹駅の近くにある「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」で初公開される。

 縦33・2センチ、横24センチの板に紫や黄、紺で描かれた油彩画。太宰は友人の画家桜井浜江のアトリエをよく訪ね、即興的に絵を描いたことが知られている。47~48年頃の制作とみられるが、裏書きがなく、モデルが誰かは不明。

 太宰の「人間失格」などを筑摩書房で担当した編集者、石井立の遺品に含まれていた。石井の長男耕さんが三鷹市に寄贈を申し出、市が専門家に鑑定を依頼。他の太宰の絵と筆致や画材、鉛筆で下書きをしている点などが共通し、太宰の作品であると確認された。

 太宰治展示室は7月24日まで、企画展「太宰治と芥川龍之介」を開催中。肖像画は6月4日から会期の最後まで展示される。三鷹市の担当者は「桜桃忌(太宰の命日6月19日)には三鷹を訪れる人も多い。この機会に絵を見てもらえればいい」と話している。

 太宰治展示室は観覧無料。7月18日を除く毎週月曜、12~15日、19日休館。電話0422(79)0033。

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