米バークレー市が性別関連用語を使用禁止に マンホールもスポーツマンもアウト!
米カリフォルニア州バークレーの市議会は18日、全会一致で性別にかかわる「Man」や「Woman」などがついた言葉の使用を禁止する条例を可決。性差別のない社会作りを目指すことが目的で、40近い言葉が「性的中立性」を保てる“新語”に変更された。
まず「Manhole(マンホール)」は「Man」があるためにアウト。AP通信によれば、これは「Maintenance hole(メンテナンスホール)」に改められることになった。「Brother(兄弟)」と「Sister(姉妹)」はともに「Sibling(きょうだい)」に変更。「Fireman(消防士)」は「Firefighter」、「Salesman(セールスマン)」は「Salesperson」で、警察官を意味する「Policeman」と「Policewoman」はともに「Police officer」となった。
「Men or Women」と性別を識別させる場合にはどちらも「A single gender(単一の性)」で、「Men and Women」と2つの性を合わせる場合には「People」。「Manpower(マンパワー)」は「Workforce(ワークフォース)」か「Human effort(ヒューマン・エフォート)」のどちらかを使うように求められている。さらに基本的に「He」「Him」「She」「Her」も使うことはできず、単数であっても「They」と「Them」になる。
バークレーで使えなくなった意外な言葉としては「Master」がある。「マスター」には「主人」「家長」「主君」といった男性色の強い意味があるため、状況に応じて「Captain」「Skipper」「Pilot」「Central」「Safety Officer」などに置き換えなくてはいけない。なお「Sportsman(スポーツマン)」も使用禁止の対象用語。バークレーにいる限り、「追及する人」という意味を持つ「Hunters(ハンターズ)」と呼ぶ必要がある。