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森保ジャパン初戦オランダ戦 林陵平氏が戦術占う 三笘不在の中、左シャドーは誰使う?

[ 2026年5月16日 05:20 ]

サッカーW杯北中米大会 日本代表メンバー発表 ( 2026年5月15日 )

林氏の日本予想布陣
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 W杯メンバーの発表を受け、スポニチ本紙で本大会の見どころを担当する解説者で元東大サッカー部監督の林陵平氏(39)が戦術を占った。負傷で選外のMF三笘薫が担った左シャドーの起用法について、初戦オランダ戦を踏まえて解説。国際Aマッチ出場12分ながら抜てきされたFW塩貝健人(21=ウォルフスブルク)など注目選手も挙げた。

 26人を見て、森保監督が信頼してきた選手をそろえた印象だ。最近の試合で起用された選手たちが集まったが、やはり三笘の負傷が痛い。核を失った形で、抜けた穴に対して誰を左シャドーに入れるのかが問題になる。

 左シャドーは南野が負傷し、さらにイングランド戦ではまっていた三笘も負傷で選ばれず、鈴木唯も右鎖骨を骨折している状況。三笘の不在で攻撃力は間違いなく落ちるだろう。その左シャドーにボランチの鎌田を1列上げる、もしくは中村を左シャドーに持っていくなどいろいろ考え方がある。だが、左シャドーに誰が入るかによって全体の組み合わせ、バランスが変わる。

 初戦のオランダ戦を見据えると相手は右サイドのドゥムフリス(インテル・ミラノ)が高い位置を取る可能性が高い。相手が右肩上がりで攻撃してきた際の守備を考えると、左ウイングバックに鈴木淳、左センターバックに伊藤と守備を意識した形も考えられる。もしくは左ウイングバックはそのまま中村で、前田を左シャドーにして、前線からハイプレスを仕掛ける形も良さそうだ。

 オランダ戦の結果次第で変わっていく部分もあるが、チュニジア戦は日本がボールを握ることが予想されるので、その中で崩しの局面でゴールを奪えるかがポイントになる。壮行試合のアイスランド戦は、オランダ戦に向けてのテストで、三笘の代わりに左シャドーに誰が入るのかが見どころ。オランダ戦の戦い方のイメージができそうだ。

 FWでは塩貝が入ったが、とにかくゴールを常に意識してプレーしている選手。スピード、パワーとフィジカル能力がある。とにかくギラついており、ザ・ストライカー。怖さを出せるし、どんな場所からでもゴールを狙うワクワク感がある。絶対に点が欲しい状況で出てくる切り札として、2トップの一角やシャドーとして起用される可能性がある。その展開になればゴールへの迫力が増え、点が決まる期待感が増える。

 長友は精神的支柱の部分が大きく、ピッチ内外で全体の士気を高めてくれる存在。コーチとして連れていった方がいいという声もあるが、コーチと選手では全然違う。選手内でどれだけモチベーションを高め続けられるかについては出ていない選手も大事で、長友にはその経験値もある。この日本代表で絶対的な選手が鎌田。鎌田が機能していれば、日本が機能するという分かりやすい指標になる。鎌田にも注目したい。

 ◇林 陵平(はやし・りょうへい)1986年(昭61)9月8日生まれ、東京都八王子市出身の39歳。東京Vの下部組織出身で明大を経て09年に東京V入り。10年に柏へ移籍し、同年にJ2優勝、翌年にJ1制覇を経験。その後は山形、水戸、町田、群馬など主にJ2でプレーし、20年限りで現役引退。引退後は指導者と解説業をこなし、21~23年に東大ア式蹴球部(サッカー部)の監督を務めた。1メートル86。利き足は左。

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