後藤啓介の原点は“没頭力” W杯代表入りを信じて待つ兄・佑介
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6月11日に開幕するサッカーW杯北中米大会へ向け、日本代表メンバーが15日に発表される。26人のサムライブルー入りへ期待が高まるシントトロイデンFW後藤啓介(20)の兄・後藤佑介(23=東海1部・岳南FモスペリオGK)がインタビューに応じ、弟にエールを送った。幼少期は毎日のようにボールを蹴り合った2人の兄弟。1メートル91の長身ストライカーの“原点”を知るからこそ活躍を信じている。
「A代表に入りたいと言っているのをずっと見てきたので、やっぱり入ってほしいですね」。運命の日を間近に控え、兄・佑介は弟・啓介のW杯メンバー入りを願った。
昨年11月にA代表デビューし、今季はベルギーで11ゴールを挙げるなど急成長を遂げる20歳の弟。その原点にあるのは、幼少期から変わらない“没頭力”だという。
実家の庭や近所の公園で毎日のように兄弟でボールを蹴り合い、兄が引き揚げた後に弟だけが一人で蹴り続ける日もあった。夕暮れに響くリフティングの音。しばらくして玄関が開き、「1000回できた!」と飛び込んできた。小学3、4年の頃だった。「本当にひたすらやってましたね。よく飽きないなって思います」。暗くなってボールが見えなくなるまで夢中で続けていた。
幼少期から代表入りやW杯優勝を口にしてきたが、決して大言壮語ではない。磐田U―18時代にトップチームのキャンプへ参加した際、「全然やれそう」と話していた通り、プロ入り後すぐに活躍した。「本人の中ではやれる部分とやれない部分がはっきりしている」と兄は言う。頭の中の成長曲線は明確で「うまい選手には貪欲に聞いたりするタイプ」という“探求心”も進化を加速させた。
現在もチーム練習では真っ先にボールを蹴り始めるという。A代表に選ばれるようになっても変わらぬ生粋の“サッカー小僧”。兄は1メートル91の代表最長身FWへ「どのタイミングで出ても活躍できる選手。途中から出てもチームに貢献するために何でもできる」と太鼓判を押す。夢を口にし、有言実行でここまで来た弟。あの日、夕暮れの公園で聞いたボールの音が、W杯の舞台まで届く日を楽しみにしている。
◇後藤 佑介(ごとう・ゆうすけ)2002年(平14)6月17日生まれ、静岡県浜松市出身の23歳。9歳からFCアズーリ上島でサッカーを始め、小学6年からカワイ体育教室SCでプレー。中学時代はホンダFCU―15に所属し、高校時代は清水ユースでプレーした。順大では4年時に主将を務め、卒業後は関東1部・南葛SCに加入。中国リーグのFCバレイン下関を経て、今年から東海1部・岳南Fモスペリオでプレー。1メートル83、77キロ。利き足は右。血液型はO。


















