×

キング、J帰還!三浦知良、福島で歓喜のカズダンス再び「新たなゴールで喜び合えたら」

[ 2026年1月10日 05:30 ]

<福島ユナイテッドFC加入会見>ユニホームを着用し、記念撮影に臨む三浦(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 J3福島に期限付き移籍した元日本代表FW三浦知良(58)が9日、都内で新加入会見に臨んだ。2月26日に59歳の誕生日を迎えるカズは新たな復興のシンボルとして期待され、ゴールで応える覚悟を見せた。保有権を持つJ2横浜FCからの移籍期間は6月末まで。2~6月開催の特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」は2月7日に開幕し、福島はアウェーで甲府と対戦する。

 カズが真っ赤なユニホームに袖を通すとどよめきが起きた。背中の11番に無数のフラッシュがたかれた。着心地は「まあまあだね(笑い)」。新天地は初のJ3。5年ぶりのJ帰還。数字での目標設定こそ避けたが「左サイドをドリブルで駆け上がって、いいクロスを上げたいね」。思えばブラジル時代は左ウイングだった。それがカズの原点なのだ。

 復興のシンボルとして期待される。3月で東日本大震災から15年。福島の小山淳CEOは「福島は多くの困難を経験し、それでも歩みを止めなかった。カズさんに重なる」と話す。震災直後の11年3月29日、カズは復興支援マッチでゴールを決め、鎮魂のダンスを舞い、伝説となった。「自分の中でも印象に残るもの。新たなゴールを福島の皆さんと喜び合えたら」と言う。使命は喜んで背負う。

 58歳のJリーガー誕生。それは一通のショートメールから始まった。「福島でプレーしてください」。小山CEOからだった。3年前、関西1部おこしやす京都の代表だった小山氏は当時もカズ獲得に動き、連絡先を交換していた。さすがのカズも突然のラブコールに「最初は疑った。これってオファー?ゲストプレーヤー枠でもあるの?って」と笑うが、運命の糸は3年の時を経て結ばれた。

 昨季は足の負傷に苦しみ、JFLアトレチコ鈴鹿でも出場7戦のみ。チームが地域リーグに降格した一方、カズ一人がJ3に“昇格”することに葛藤もあった。ただオファー後は「Jリーグでプレーしてみたい気持ちが膨らんだ」と言う。すぐに福島の試合映像も見た。「みんなが連動して真ん中から攻める。見ていて楽しいサッカー」と心が躍った。

 Jリーグは今年から秋春制に移行され2~6月には特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」が開催される。引き分けはなく90分で決着しなければPK戦が待つ。当然、カズの得点シーンも増えるはず。「サッカーへの情熱はやればやるほど増している。一分一秒でも長くピッチに立ちたい」。再び歓喜のダンスを。カズは10日、チームに合流する。

 ◇三浦 知良(みうら・かずよし)1967年(昭42)2月26日生まれ、静岡市出身の58歳。静岡学園高を中退してブラジルに渡り、86年に強豪サントスとプロ契約。90年に帰国し、V川崎(現東京V)ではJリーグ初の最優秀選手。ジェノア(イタリア)とクロアチア・ザグレブ(クロアチア)、京都、神戸、横浜FCでプレー。22年から昨季までJFL鈴鹿ポイントゲッターズ(現アトレチコ鈴鹿)に在籍し、23~24年にはポルトガル2部オリベイレンセへ期限付き移籍。日本代表では国際Aマッチ89試合55得点。1メートル77、72キロ。

 ◇東日本大震災復興支援チャリティーマッチ 震災直後の11年3月29日、大阪・長居で開催され、当時44歳のカズはJリーグ選抜の一員として日本代表との試合に途中出場。0―2の後半37分、DF闘莉王の落としたボールに走り込んでゴール。直後、天に突き上げた右手を震わせながらカズダンスを踊った。敵将ザッケローニ監督も「失点して満足したのはこれが初めて」と話した一撃は日本中に希望の光をともした。

 ▽明治安田J2・J3百年構想リーグ 秋春制移行前の26年2~6月に開催される特別大会。J2とJ3は計40クラブが東西各2組ずつに分かれて、ホーム&アウェーで地域リーグラウンドを争う。福島は東地区B組でJ2大宮やJ2磐田などと同組。プレーオフ(PO)では各組の同順位同士によるノックアウト方式で順位決定戦を実施する。試合方式は90分間で決着がつかない場合、地域ラウンドは即PK戦に突入。POラウンドでは延長戦でも勝敗が決まらない場合にPK戦を行う。

続きを表示

この記事のフォト

「三浦知良」特集記事

「サッカーコラム」特集記事

サッカーの2026年1月10日のニュース