×

仙台から戻った阪南大FW中田有祐 途中出場で貴重な追加点演出 派遣し続けてくれたチームに優勝で恩返し

[ 2025年12月7日 14:45 ]

第74回 全日本大学サッカー選手権(インカレ)予選ラウンド   阪南大2―0鹿屋体育大 ( 2025年12月6日    J-GREEN堺メインフィールド )

<阪南大・鹿屋体育大>後半、中盤に落ちて時間を作る阪南大・中田(左)(撮影・長嶋 久樹)
Photo By スポニチ

 大学サッカーの冬の王者を決めるインカレが6日に開幕、予選ラウンドの10試合が各地で行われ、決勝ラウンドへの進出チームが決まった。PK戦へ突入した試合もあり、関東や関西のリーグからも強化ラウンドへの参加を余儀なくされるチームが出るなど実力伯仲の熱戦が繰り広げられた。J―GREEN堺メインフィールドでは関西地区第2代表の阪南大が九州地区第3代表の鹿屋体育大を下し決勝ラウンド進出を決めた。

 見事なゲームチェンジ。圧巻の存在感は金魚鉢の中に鯉が紛れ込んでいるかのような風情すらあった。阪南大の中田有祐(4年=仙台内定)だ。前半から鹿屋体育大に押し込まれる展開の中、後半の25分からピッチに登場すると抜群のフィジカルでボールを収めまくり、後半41分には松井匠(4年=大宮内定)の得点をアシストした。

 「劣勢だが1点勝っているので慌てず、チームを落ち着かせて試合を決める1点も欲しい」。朴成基監督(51)から受けたタスク通りに前線で溜めて時間を作り、チームに落ち着きを与えた。秋は特別指定選手としてJ2の仙台に帯同したため後期のリーグ戦には出場できていなかったが微塵も感じさせぬ連携を披露した。

 「仙台さんでも一定の評価を頂いて出場時間はそんなに多くはなかったが最後の所で大事な選手という評価で、請われて最終節まで帯同させてもらった。こちらもどうするものかと悩んだが、しっかりトレーニングしてくれていたんだなと感じた」と朴監督も頼もしいエースの「帰還」に笑顔を見せる。

 出身は仙台ユースで「関東の大学を探したがうまくいかなかった。当時のトップチームには阪南大出身の選手も多かったので阪南経由で戻れたら良いかな」という思いで関西にやって来た。アカデミーを過ごした仙台への思いはもちろんだが母校への感謝も忘れない。

 「はじめは1週間くらいしか行く予定ではなかった所が、ケガ人とかいろいろな事情が重なって最後までいさせてもらえる事になった。向こうにも感謝ですけど大学の方にも。これだけ離れるというのは当たり前じゃないので感謝の気持ちはありますし、仙台でJ1昇格という目標が達成できなかった悔しさを最後インカレにぶつけたい」と語気を強めた。

 昨夏は12年ぶりに総理大臣杯を制し夏の王者に輝いた名門・阪南大。

 「去年の夏、日本一になってどことやっても戦えるという自信はある。(インカレは)もちろん日本一を狙っています」。長身フォワードの抑揚のない語りに自信と風格を感じた。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2025年12月7日のニュース