×

新潟 ホームで屈辱の4失点で3連敗 海外移籍のDF稲村はラストマッチを白星で飾れず

[ 2025年6月30日 07:02 ]

稲村隼翔
Photo By スポニチ

 明治安田J1リーグ第22節が29日に行われ、J1新潟はホームで町田に0―4で完敗し、3連敗となった。前半こそ主導権を握ったが、前半43分に先制を許すと、後半は3失点。攻撃も4試合ぶりの無得点と、攻守で見どころがなく、順位は19位に落ちた。次節は7月5日に、アウェーで京都と対戦する。

 スコットランド・プレミアリーグのセルティックへの移籍が決定的なDF稲村は、新潟でのラストマッチを飾れなかった。約2万人が訪れた試合が終わった後にスペイン語で家族を意味する「LA FAMILIA」と書かれたマフラータオルをサポーターから受け取り「このチームだからこそあのサポーターがいて、あのサポーターがいるからこそ自分たちがプレーできている。感謝しかない」と別れを惜しんだ。

 東洋大4年だった昨年は特別指定選手として公式戦に出場。「ぽっと出てきた大学生をすごく温かく迎え入れてくれた」と振り返り、特にルヴァン杯は決勝まで勝ち上がる原動力になった。ただ、プロとなった今年は「中心選手として納得いくプレーがなかなかできない不甲斐なさがあった半年」と悔しさをにじませる。この日も絶妙なパス、体を張った守備と攻守に奮闘したが、4失点で敗れ目には光るものがあった。

 左足のフィードを武器にピッチ内での存在感は抜群。ピッチ外でも「どれだけ人間的に評価されるかが人生でも一番、大事にしている」という。昨年の全日本大学選手権の決勝前には、チームメートにルヴァン杯決勝の経験を伝え「最後だから楽しもう」とリラックスさせて初優勝につなげた。リーダーシップはプロ1年目の今季も遠慮なく発揮し、周囲からも頼りにされてきた。

 大学入学時に「3年でプロ内定、4年でデビュー」と定めた目標は達成した。その上で決めた今年の目標は「夏には争奪戦になるようなプレーをして、23歳で1秒でも早く海外に行きたい」だった。チームが低迷する中でも高い意識を持ち続け、気持ちも前面に出して戦い続けてきた。

 低迷していても快く送り出してくれたサポーターに感謝し「結果で(受けた恩を)返すしかない。死に物狂いで頑張りたい」と意気込む。海外で経験を積み、目指すは日本代表としてW杯のピッチに立つこと。新潟での経験を生かして、新たな地で躍動する。(西巻 賢介)

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2025年6月30日のニュース