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新潟 突然の指揮官交代 入江新監督の最大のミッションは、残り18試合でJ1残留

[ 2025年6月24日 04:00 ]

就任会見でJ1残留への決意を語る新潟・入江新監督
Photo By スポニチ

 J1新潟は23日、就任1年目で4勝7分け9敗で降格圏の18位に低迷していた樹森大介監督(47)との契約を22日付で解除したと発表した。コーチから昇格した入江徹新監督(47)はデンカビッグスワンスタジアムで会見し、涙ぐみながらJ1残留への決意を語った。あす25日の敵地での川崎F戦が初陣。新潟での指導歴が17年目でリーダーシップもある新指揮官を中心に、一丸でJ1残留を目指す。

 午前11時40分。突然、樹森監督の電撃解任と入江コーチの監督昇格人事が発表された。午後4時過ぎから本拠で行われた就任会見。J1残留への思いを問われた入江新監督は涙をこらえながら、新潟への、クラブへの強い思いを言葉に込めた。

 「新潟は北信越を代表するクラブ。温かいサポーター、県民の皆さまが応援してくれるところは、地方では珍しい。トップにいなければならないし、大事にしないといけない」

 9日間で3試合を戦う重要な期間での指揮官交代となった。入江新監督は前節の21日の福岡戦(●2―3)後に打診を受け、樹森監督に契約解除が正式に伝えられた前日に就任を決断。「前監督と一生懸命やってきた中で責任を感じている。言われた時にはやるしかない(という思いだった)」と言う。

 寺川能人強化本部長(50)は解任理由について練習やロッカーでの振る舞いも含め「残り18試合で選手を引っ張っていくというところで少し弱い部分があった」と説明した。J2水戸のコーチから今季就任した樹森前監督はボールを大事にする新潟のスタイルを継承しながらハイプレスなどの守備強度の向上に着手。だが、結果が伴わずにチームの戦い方にも迷いが出て、20試合でわずか4勝に終わった。

 入江監督は「こうしていきたいというのをしっかり示す」とリーダーシップを発揮していくことを断言。「一番の武器」に挙げたのは19年からチームが取り組む最後尾から始まるビルドアップだ。前節はそこでのミスから敗戦も、この日のミーティングで選手たちに「ミスがあったからといってビルドアップをやめるつもりはない」と方針を伝えた。

 「新潟スタイル」を継続してJ1残留が最重要課題となる入江監督は「一つ一つが大事な試合」と残り18試合を見据える。指導者で第二の人生をスタートさせ、携わってから17年目に訪れた突然の転機。新潟に恩を返す。(西巻 賢介)

 ◇入江 徹(いりえ・とおる)1977年7月8日生まれ、静岡県出身の47歳。静岡北高―柏―神戸―G大阪。主にDFでリーグ通算78試合出場。引退後は08年から新潟ユース(現U―18)のコーチとなり、新潟レディースコーチ、新潟U―18と同U―15の監督を歴任。20年に岡山U―18監督を務めたが、21年に再び新潟U―18監督で22、23年はトップチームヘッドコーチ。昨季からトップチームコーチを務めていた。

 ○…寺川強化本部長は監督交代のタイミングについて「約半分を過ぎて、流れ、空気感を感じた中で、今変えるべきだなという判断」と説明した。ルヴァン杯3回戦の東京V戦(●0―2)の翌日の5月22日には強化部、コーチ陣で緊急ミーティングを実施。昨季までの戦い方をベースにすることを決めたが、同本部長は「(樹森前監督は)やりたいことが必ずしも落とし込めていないという納得感がなかったのはあった。彼とクラブの考え方に少し違いがあったのかなと感じた」と明かした。

 ○…新潟がJクラブトップチームで初の指揮で、志半ばでの解任となった樹森監督はクラブを通じ「勝利を積み上げることができず、厳しい結果に対して、悔しい思いと本当に申し訳ないという思いです」とコメントした。会見に出席した中野幸夫社長は「降格圏内にいる立ち位置から早く抜け出し、一つでも高い位置にいるように頑張っていかなくてはいけない状況。現状を鑑みて監督交代に踏み切った」と話した。

 ○…トップチームのコーチに強化部スカウト担当兼ロールモデルコーチの本間勲氏(44)が就任したことも発表された。新潟県胎内市出身。高校は千葉の習志野で00年に新潟に加入。新潟、栃木でリーグ通算392試合に出場した。18年に新潟のスクールコーチとなり、20年11月から強化部スカウト担当。クラブを通じ「苦しい状況ですが、自分自身の内側にある、このクラブへの情熱を持って、難局を乗り越えるために全ての力を出し切っていきます」とコメントした。

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