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鹿島・鬼木監督 古巣討ちで6連勝 「選手の誰よりも負けず嫌い」ジーコ氏も舌を巻くプロ精神

[ 2025年5月12日 04:30 ]

明治安田J1第16節   鹿島2-1川崎F ( 2025年5月11日    国立競技場 )

<鹿島・川崎F>試合後、小池(左)と抱き合う鹿島・鬼木監督(撮影・西海健太郎)
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 明治安田J1リーグは各地で7試合が行われ、首位・鹿島は川崎Fを2―1で下して20年以来の6連勝を飾った。ホーム開催の東京・国立競技場にコロナ禍以降最多となる5万9574人の観衆が集まった注目カード。先制を許したがMF船橋佑(22)、FW田川亨介(26)のゴールで逆転。鬼木達監督(51)は昨季まで8年間率い、7度のタイトルを獲得した古巣との初対決を制した。

 個人的な感情は胸にしまい、全身全霊を懸けてタクトを振った。勝利の瞬間、鬼木監督は力強く拳を握った。国立が5万9574人で埋め尽くされた注目の初対決。「試合中はいつもと変わらない。選手と一緒に目の前の相手を倒すことに集中できた」。そう振り返った指揮官の口調は、普段と変わらない穏やかなものだった。

 2アシストのエースFW鈴木は、鬼木監督のことを「勝利主義者」と言う。「たくさんの監督とやってきたけれど、鬼さんが凄いと思うのは選手の誰よりも負けず嫌いだということ。勝利に1%でも近づくならそれをやる」。練習で10通り以上の組み合わせを試す。細部に目を光らせる。先月来日したジーコ氏も「仕事熱心で誠実で、何よりプロフェッショナルな姿勢で日々取り組んでいる」と妥協のない姿に舌を巻く。

 だから教え子たちとの再会も、勝負師の顔のままだった。序盤こそ川崎Fの出足に屈したが、前半終了間際に船橋が試合を振り出しに戻す。ハーフタイムに中盤の2枚代え。ギアを入れ直すと、後半20分に途中出場の田川が決勝点を奪った。鬼木監督の下で頭角を現し、5年目でプロ初得点の船橋は「積極的に絡んでいけとよく言われる。そこが徐々に出せるようになってきた」と声を弾ませた。

 公式戦4連敗で迎えた4月20日の岡山戦から6連勝とV字回復。早くも独走態勢に入りそうな気配だ。指揮官は「本当に選手が努力してくれているので、自分もそれに応えないといけない。一歩ずつ進んでいけたら」と前を向く。鬼木アントラーズが混戦J1の主役を演じている。(坂本 寛人)

≪森保監督も称賛≫
 日本代表の森保監督が鹿島―川崎F戦を視察。逆転勝ちで首位を独走する鹿島の勝負強さを「先行逃げ切りもできれば、追いかける展開でも粘り強く戦い、最後は勝ち切るゲームをできるところが本当に力のあるチームの証」と称えた。長期離脱から復帰を果たしたベルギー1部シントトロイデンのDF谷口にも言及。「しっかりリハビリしてプレーできる状態になった。最後に残留に貢献できたことが良かったと思う」と話した。

≪歴代9位の入場者≫
 鹿島―川崎FはJリーグ歴代9位(チャンピオンシップを除く)でコロナ禍以降最多、新国立としても最多の5万9574人を集めた。旧国立を含めると93年5月のJリーグ開幕戦、V川崎―横浜Mの5万9626人に次ぎ2番目。リーグ戦歴代最多は19年最終節の横浜M―FC東京(日産ス)の6万3854人で、過去6度の6万人超えにはわずかに届かなかった。

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