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なでしこ米撃破で初V 13年ぶり“女王”に勝った パリ五輪で30%だったボール支配率上回った

[ 2025年2月28日 04:40 ]

サッカー女子国際親善大会シービリーブス杯   日本 2―1 米国 ( 2025年2月26日    米サンディエゴ )

<日本・米国>米国を破り優勝を果たし、大喜びの女子日本代表(AP)
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 FIFAランク8位の女子日本代表「なでしこジャパン」が最終戦で同1位の米国を2-1で破り、3戦全勝で初優勝を飾った。前半2分にMF籾木結花(28=レスター)が先制ゴール。同14分に追い付かれたが、後半5分にDF古賀塔子(19=フェイエノールト)の得点で勝ち越した。米国戦での勝利は12年3月のアルガルベ杯以来13年ぶり2度目で歴史的な1勝となった。ニルス・ニールセン新監督(53)就任後初の国際舞台で新生なでしこが最高の船出を切った。

 新生なでしこが歴史的な1勝を飾った。13年ぶりの米国撃破。唯一の勝利だった12年3月以降、4分け10敗と歯が立たなかった天敵から完全アウェーの地で会心の勝利をつかんだ。13年前もピッチに立っていた最年長のDF熊谷は「やっと勝てた」と声を弾ませ、ニールセン監督は「自信と勇気を持って戦った選手を誇りに思う」と白い歯を見せた。

 勢いづけたのは東京五輪以来3年半ぶりに代表復帰した籾木だ。前半2分、ゴール前で長谷川からスルーパスを受けると鮮やかなターンでGKとDFをかわしてゴール左上に突き刺した。「あの時間帯で点を取れてチームとしても凄く楽になった」。1―1の後半5分には古賀が長谷川の直接FKのこぼれ球をゴール左から押し込んだ。籾木は大会初先発で、古賀は後半開始から途中出場。指揮官の采配が的中した。

 真っ向勝負で絶対女王を倒したことが金星の価値を高める。昨年8月のパリ五輪準々決勝は延長戦の末に敗戦。日本のボール支配率は30%と圧倒され、なすすべなく散った。だがリベンジマッチとなった再戦で受けに回る日本の姿はなく、支配率でも上回った。前線からのプレスで圧力を与え続け、自陣から果敢にパスをつないだ。相手は一部主力が不在だったとはいえ、主導権を譲らなかった。ニールセン監督は「チームとしてまとまって戦い、怖がらずにパスを回してくれた」と目を細めた。

 新体制最初の国際大会は3戦全勝。結果と内容がかみ合い、5度目の出場で初優勝を飾った。ベテラン熊谷は「これが奇跡じゃないと証明できるよう、もっと成長しないといけない」。世界一奪還を目指すなでしこが、復権の道を歩み始めた。

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