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森保ジャパン W杯最終予選アウェー・サウジ戦 11日未明、DAZN独占中継も「地上波で見たい」の声

[ 2024年10月10日 12:01 ]

サウジアラビア戦が行われるスタジアムで練習に汗を流す日本代表(撮影・西海健太郎)
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 サッカー日本代表は10日(日本時間11日午前3時キックオフ)、敵地ジッダで26年W杯アジア最終予選第3戦のサウジアラビア戦に臨む。

 “歴代最強”との呼び声も高いアジア最上位のFIFAランキング16位の日本は、C組で開幕2連勝(得点12、失点0)を飾り、勝ち点6で首位と、スタートダッシュに成功。同56位のサウジアラビアは1勝1分けの勝ち点4で2位につけており、首位攻防戦となる。
 
 W杯アジア最終予選は、スポーツ・チャンネルDAZNが全試合をライブ配信し、アウェーの試合は独占配信。今回の敵地サウジアラビア戦も地上波、BS・CSなどでの中継はない。

 なぜアウェーはDAZNの独占配信なのか。発端は18年、アジアサッカー連盟(AFC)主催大会の放送権を中国系代理店FMAが獲得したことだった。放映権料は以前の4~5倍に高騰し、日本のテレビ局が支払える額ではなくなってしまった。

 これを受けてDAZNが22、26年W杯最終予選を含むAFC主催大会14カテゴリーの放映権を28年まで獲得。日本のファンが日本代表のW杯予選中継を見られなくなる危機はひとまず回避された。また、AFC、代理店側が望んでいた放映権の“まとめ売り”で一定の利益を確保できたため、W杯最終予選のホーム戦だけを“バラ売り”することが可能になったという。

 “バラ売り”で放映権料が下がったW杯最終予選ホーム戦の放映権はテレビ朝日が獲得。アウェーは地上波がないため、DAZN独占という現在の形に落ち着いた。

 DAZNでアウェーを含む全試合が見られるとはいえ、有料チャンネル。ネットでは「大事な最終予選なのに。地上波放送は無いのね」「今まであたり前のように見られてた日本代表の試合も、こうやって見られへんことが増えていくのかなあ…」という落胆の声とともに、「地上波で見たい」「アウェー戦の地上波放送復活を熱望」「子供の興味関心のためにも代表戦は全て地上波にするべき」「無料にしてくれ」などとアウェーも無料(地上波)での中継を望む意見も多く挙がっている。

 日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は日本代表の試合中継について「たくさんの人に見てもらえるような状況にするというのは、サッカー協会としてやれることだと思います」と言及。同じく湯川和之専務理事も「最終予選はホーム、アウェーと関係なく見ていただける環境を整えないといけない」とより多くのファンに試合を見てもらえる環境の重要性を強調していた。

 サウジアラビア戦の次は15日にホームで第4戦をオーストラリアと戦う(埼玉、午後7時35分キックオフ)。こちらは地上波のテレビ朝日系列でも生中継されるが、来月11月15日のインドネシア戦、同19日の中国戦は再びアウェーでの2連戦。敵地の試合も気軽に観戦したいというファンの希望は果たして届くか。

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