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84年所在不明の「大日本蹴球協会杯」慶大合宿所で見つかる 都内で返還式、宮本会長「驚いている」

[ 2024年5月23日 05:00 ]

<大日本蹴球協会杯返還式>返還された大日本蹴球協会杯(右はJFAの宮本会長) (撮影・西海健太郎)
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 日本サッカー協会(JFA)は22日、1940年から所在不明となっていた「大日本蹴球協会杯」が昨年、神奈川県内の慶大サッカー部合宿所で発見されたと発表した。この日、都内で返還式が行われ、JFAの宮本恒靖会長(47)が受け取った。

 同杯は全日本蹴球選手権大会(現天皇杯)優勝チームに授与されていたもの。40年5月開催の第20回大会を制した慶応BRB(卒業生と学生の混成チーム)が受け取ったのを最後に所在不明となっていた。昨年2月、歴代獲得カップを整理していたところ、陳列棚最上段の奥深くから発見したという。

 台座を含めて高さ21センチ、幅25センチ。重さは2.48キロ。杯には「純銀」の刻印がある。同大会が41~45年まで戦争激化により中止を余儀なくされ、返還機会を逸したまま保管されていた可能性があるという。戦時下の供出を免れた貴重な物で、宮本会長は「貴重な資料が出てきて驚いていると同時に圧倒された。(展示の)リクエストもあると思うのでフレキシブルに応えたい」と話した。

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