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東京V山田楓 U23五輪切符獲得任せろ!逆足の右で豪快弾 角度ない位置からズドン「パスの選択肢ゼロ」

[ 2024年4月8日 04:45 ]

明治安田J1リーグ第7節   東京V1-1柏 ( 2024年4月7日    味スタ )

<東京V・柏>前半、ゴールを決め喜ぶ東京V・山田楓(撮影・西海健太郎)
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 明治安田J1リーグは9試合を行い、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア杯カタール大会(15日開幕)に出場するU―23日本代表選手たちが奮闘した。東京Vは柏と対戦し、MF山田楓喜(22)が右足の豪快なゴールで今季3点目。チームは1―1で引き分けたが、4戦負けなしとなった。町田は川崎Fと対戦し、FW藤尾翔太(22)が今季3点目。チームは1―0で勝って連敗を免れ、首位をキープした。U―23日本代表の選手はカタールに向けて出発した。

 パリ五輪の出場権獲得を託された日本のエース候補の貫禄だった。前半10分、右サイドを山田楓がドリブルで突破する。切れ込んで、相手DFに寄せられながらも、角度のないところから、利き足ではない右足でGKの肩口を抜いて先制ゴール。「ドリブルに入った時に左でも右でも打てる体勢に入っていたので、右足を選択した。パスの選択肢はゼロです」と振り返った。

 今季6戦で3点を挙げ、昨季までの4年間の通算ゴール数に並んだ。右足ではプロ初ゴール。今季は得意の左足でFKを直接2本決めているが、また違った持ち味を見せた。

 出場機会を求めて、京都から今季東京Vに期限付き移籍した。サッカーにはストイックで、いつも最後まで居残り、FKを練習する。この試合前日は右足でもシュート練習して「全部入っていた。感覚が良かった」という。強気な発言も頼もしい。開幕戦の横浜戦でもFKを直接決めたが「蹴る前から入ると思っていた」と話していた。あえて大きな言葉を口にして自らを奮い立たせるタイプだ。

 勢いに乗って迎える五輪最終予選。「厳しい戦いだが、楽しみながらやりたい。まずはチームの勝利のためにどれだけ走れるかが大事。それを忘れず戦えば、ご褒美でゴールも来る」。攻撃の起点として、そして点取り屋としても期待が高まる。

 ◇山田 楓喜(やまだ・ふうき)2001年(平13)7月10日生まれ、滋賀県出身の22歳。小5で京都の下部組織に入り、20年にトップチームに昇格。今季から東京Vに期限付き移籍。J1通算37試合で6点。U―21、U―22などの日本代表を経てU―23日本代表。利き足は左。顔の右半分を手の甲で隠すゴールパフォーマンスは「知り合いの子供がやっていたのを譲ってもらった」。

 ≪柏・細谷 不発も切り替え≫無得点に終わったU―23日本代表の柏FW細谷はパリ五輪予選に気持ちを切り替えた。「リーグ戦でゴールがない中で向かうが、切り替えて代表でもしっかりゴールを取りたい」。この日は厳しいマークの中で後半28分には同点ゴールに絡む場面も。「レイソル代表として五輪の切符を獲れる活躍をしたい」と話した。同DF関根も「出場権の獲得に少しでも貢献できるように自分を出したい」と話した。

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