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WEリーグ高田チェア声明 マイナビ仙台3選手の特例承認で説明 チームには「強い警告と厳重注意」

[ 2024年3月27日 16:40 ]

 日本女子プロサッカーリーグは27日、日本サッカー協会(JFA)とWEリーグが選手登録事務手続き期限を遅延したマイナビ仙台の複数選手を特例で承認し、試合に出場させているとするスポニチ本紙報道を受けて、高田春奈チェアが声明を発表した。

 JFAとWEリーグがマイナビ仙台の複数選手を特例で承認し、試合に出場させていたことが24日に判明。WEリーグの第2登録ウインドーは2月16日まで。当該選手は23~24年シーズンの前期は「特別指定」などで出場していた。

 だが卒業のタイミングで選手登録の変更をしなければならなかったが、クラブ側が放置。申請の締め切りだった14日正午を超えた後に気付き、その後、WEリーグに掛け合い、16日午後に選手らの登録が正式に通達された。

 この報道について、リーグ運営やガバナンス体制を指摘する声が上がっていた。

 これらの声を受け、WEリーグは声明を発表。「すべての選手の登録は、規則が定める例外を除き、原則として当該期日までに行う必要があります」とした上で、「本件該当選手3名は、マイナビ仙台レディースの選手として、既に『育成組織トップ可』選手又は『特別指定』選手として2023-24シーズンの同チームの選手としての公式試合への出場が認められた選手でありましたが、今般、マイナビ仙台レディースへの正式な加入に伴い、同チームへの正式な登録に切り替える必要があったものです。このような『育成組織トップ可』や『特別指定』選手からの正式な登録への切り替えについても、あくまでも『登録』であるため、本来であれば、登録手続きは期限内に行う必要があります」と説明。

 「今般の事象は、同チームによる当該3選手の正式な登録への切り替え作業が漏れていたことが、日本サッカー協会が定める登録申請締切日後である2月15日(木)の午後に発覚したものでした」と経緯を明かした。

 本来であれば2月14日正午が締め切りとなるが、上記の説明通り「通常の登録とは状況が異なった」と説明。「既に『育成組織トップ可』選手又は『特別指定』選選手として同チームに所属しプレーしていた選手らの正式登録への移行という性質があること、また、登録ウインドーの最終日である2月16日(金)までには同チームからの必要な手続きが為されたことも考慮し、日本サッカー協会と協議の上、WEリーグとして当該3選手の選手登録(正式な登録への切り替え)を認めることにしたものです」と、リーグ側の対応に至った詳細を公表した。

 同リーグは「なお、この前提として、WEリーグとして、当該チームに強い警告と厳重注意を与えたうえで、競技会の公平性や透明なリーグ運営の観点からリーグとしての説明責任を果たすべく、この扱いについて実行委員会や理事会等の各種会議において各チームに報告、説明したものとなります」と、クラブ側には警告・厳重注意を行ったと説明。「今般、この措置についての報道が複数なされ、詳細の説明が必要だと考え、今回の発表に至りました。多くの方にご心配をおかけしたことをお詫びいたします」と謝罪した。

 同問題については、実行委員会では事情説明を求める声が多数挙がったが、22日に開催されたWEリーグ理事会では議題に挙がっただけで特に問題視はされず。男子サッカーでも登録期限は厳守され、21年8月には数分の差で当時シントトロイデンに在籍したFW鈴木優磨のシャルケ移籍が破談になった経緯がある。

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