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横浜新監督 元オーストラリア代表キューウェル氏最有力 マスカット監督の後任へ

[ 2023年12月8日 02:00 ]

07年、アジア杯で中村俊輔(左)と競り合うキューウェル
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 横浜の新監督の最有力候補として、元オーストラリア代表FWでスコットランド1部セルティックのコーチを務めるハリー・キューウェル氏(45)が浮上していることが7日、分かった。関係者によると交渉は順調に進んでおり、正式に決まれば、この日退任が発表されたケビン・マスカット監督(50)の後任となる。

 現役時代に「オズの魔法使い」の異名を取ったキューウェル氏はプレミアリーグのリーズ、リバプールなどで活躍し、オーストラリア代表では長年10番を背負った名選手。日本戦は3―1と逆転勝ちした06年W杯ドイツ大会1次リーグ、延長の末に敗れた11年アジア杯決勝など通算3試合に出場した。14年の引退後はイングランド下部リーグの監督として経験を積み、22年にセルティックのポステコグルー監督(現トットナム)からオファーを受けてコーチに就任した。昨季は18~21年に横浜を指導した同郷の指揮官の下で攻撃的サッカーを学び、日本代表の古橋、前田らを指導してきた。

 マスカット監督は、同郷のポステコグルー監督の後任として21年シーズン途中に就任。前任者から「アタッキングフットボール」を継承し、昨季は3季ぶりのJ1制覇に導いた。連覇を目指した今季は、神戸と最後まで優勝争いを繰り広げたものの2位で終戦。中山昭宏社長は「深化されたアタッキングフットボールをこれからも継続」と今後も攻撃的サッカーを貫く方針を示しており、ポステコグルー監督の理念を継承するキューウェル氏は、求める後任監督の条件に当てはまる。

 キューウェル氏が就任すればトップリーグで指揮を執るのは初めて。経験こそ少ないが選手に寄り添う指導に定評があり、今後の交渉状況に注目が集まる。

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