なでしこ熊谷の“らしくない”ミスで失点　清水「チームのミスとして捉えないといけない」

　FIFAランク8位の女子日本代表「なでしこジャパン」は1日、ブラジルで同9位の同国代表と対戦し、3―4で逆転負けした。前半38分にMF藤野あおばが先制点。1―3とリードされた後半41分にMF遠藤純、2分後にFW田中美南の得点で同点に追いついたが、ラストプレーでゴールネットを揺らされた。

　まさかの2失点だった。1―1の後半16分、4―3―3のアンカーに入ったDF熊谷紗希に“らしくない”ミスが出た。中央でボールを呼び込むと、相手選手のプレスに反応してバックパス。これが力なく、そのまま相手にかっさらわれた。味方がワンタッチで抜かれ、独走を許して失点。さらに2分後には自陣中央深くで味方からの横パスをマークマンに突っつかれ、必死の守備も虚しくゴールを許した。

　DF清水梨紗は「ブラジルの選手の独特の間合いは自分も感じたし、他の選手も見ていても、いつもだったらボールをキープできるはずのところで相手ボールになってしまうというのがあった。失点のところは立て続けになってしまい、2失点目をした時にもう一度チームで落ち着いてやろうというのがあって良かった」と反省。

　熊谷のミスに話が及ぶと「アンカーという位置は逃げずにボールを受けないといけないポジションなので、自分もチームでやったことがあってすごく難しかった。一人のミスではなくて、チームのミスとして捉えないといけない。そこにいくまでのことで改善できることだったり、パスの出し手が考えることだったり、他の選手もパスのオプションを作ることだったりに目を向けて、次に臨みたい」と話した。