なでしこジャパンはブラジルに3―4で敗れる　古賀＆谷川の“現役高校生コンビ”が躍動

　FIFAランク8位の女子日本代表「なでしこジャパン」は1日、ブラジルで同9位の同国代表と対戦し、3―4で逆転負けした。前半38分にMF藤野あおばが先制点。1―3とリードされた後半41分にMF遠藤純、2分後にFW田中美南の得点で同点に追いついたが、ラストプレーでゴールネットを揺らされた。

　池田太監督は「短い準備期間とコンディションの中、最後まで走り、ビハインドを追いついた。結果として悔しさはあるが、最後まで走りきったところは選手たちを称えたい。。この試合で来年のパリ五輪最終予選に向かって見えてきた部分も、試せた部分もあり、充実したゲームになった」と振り返った。

　今回のブラジル遠征には今夏の女子W杯にトレーニングパートナーとして帯同し、アジア大会の金メダル獲得に貢献した18歳のMF谷川萌々子と17歳のDF古賀塔子（ともにJFAアカデミー福島）の現役高校生コンビをA代表に初選出。古賀は先発、谷川は途中出場で記念すべき初キャップを記録した。

　指揮官は古賀を「スタートから落ち着いており、ビルドアップもドリブルもできていた。守備面もスタートから（良い部分を）出せていた」と評価。谷川についても「難しい状況でもしっかりゲームに入り、PKにつながる仕掛けをみせてくれた。周りを把握している長所が出た」と堂々たるプレーぶりに賛辞を送った。