柏・井原監督　待望リーグ初勝利！5月の就任から9試合目「遅くなって申し訳ない」

明治安田生命J1第22節   柏1―0京都 （ 2023年8月6日    サンガS ）

＜京都・柏＞後半、指示を出す柏・井原監督
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　明治安田生命J1リーグは各地で7試合が行われ、柏の井原正巳監督（55）が5月の就任からリーグ戦9試合目で初勝利を挙げた。前半29分にFW細谷真大（21）が3試合連続ゴールで今季8点目。中断期間に確認した守備も機能して京都を1―0で下した。

　勝利の瞬間、ベンチ前で井原監督とスタッフが輪になって喜びを爆発させた。序盤からペースをつかみ、前半29分にDF古賀のロングキックから相手DFがヘディングでミスしたところを細谷が拾って左足でゴール。これが決勝点となった。井原監督は「なかなかリーグ戦では結果が出せていなかったが、サポーターのためにも勝利を届けたかった。遅くなって申し訳ない」と初勝利にホッとした表情を見せた。

　成績不振で退任したネルシーニョ監督の後を受けてヘッドコーチから昇格したが、内容は良くても勝てない試合が続き、残留争いに巻き込まれている。6月10日の横浜戦ではアディショナルタイムに2失点して逆転負け。それでもネルシーニョ監督のように細かく指示することはせず、選手に自分で考えることを求めた。攻撃的なサッカーも貫いた。ようやく手にした初勝利だが、「一喜一憂せず、目の前の試合を戦うだけ。自分たちに矢印を向けてこういう試合を続けたい」と前を向くだけだ。

　チームとしては5月3日の湘南戦以来の勝利。リーグ戦3戦連発の細谷も「相手がミスしてバウンドしたタイミングで自分もギアを上げた。勝てない時期が続いた時も、自分たちがやってきたことの上積みができていた」とチームを勝たせるゴールに胸を張った。