最下位から大逆襲！G大阪　7勝1分けでぐんぐん上昇　川崎Fに競り勝ち　ポヤトス監督「美しいゲーム」

明治安田生命J1第22節   G大阪4－3川崎F （ 2023年8月6日    等々力 ）

　川崎―G大阪　前半、PKでチーム2点目のゴールを決め、祝福されるG大阪・ジェバリ（左から3人目）＝等々力
Photo By 共同

　明治安田生命J1リーグは各地で7試合が行われ、G大阪がアウェーで川崎Fに4―3で競り勝ち、連勝を3に伸ばした。リーグ中断明け初戦は2点リードを追いつかれたが、後半アディショナルタイムに左CKからMFダワン（27）が決勝ゴールを決めた。直近8試合7勝1分け。下位に低迷した前半戦がうそのような、真夏の快進撃を見せている。

　G大阪が激しい打ち合いに終止符を打った。6分と表示された後半アディショナルタイムも終わりかけの時。MF山本の左CKに向かっていったダワンは、1メートル92の長身を誇る相手DF高井の前に入り込み、強く首を振った。ボールは相手GKの脇を抜け、ゴール右隅に吸い込まれた。

　「自分のゴールが勝利につながり、ガンバのサポートになったことがうれしい」

　4月のホーム戦に続き、またも川崎Fから決勝点を奪ったダワンはサポーターの元に駆け寄った。前半13分、グラウンダーの右クロスを逆サイドで拾ったMF石毛がニアを打ち抜いて先制。追いつかれた直後の同30分はジェバリがPKを決めて勝ち越した。同41分には相手のバックパスを拾ったMFアラーノが冷静に流し込んだ。

　後半は12本のシュートを浴びるなど防戦一方で追いつかれたが、最後まで走り抜いた。ポヤトス監督は「最後の最後で自分たちに運が転がってきた。シーズン当初は逆に自分たちのミスで勝ち点を落としていたが、きょうは最後まで頑張ってくれた。美しいゲームだった」と称えた。

　一時は5連敗もあって最下位に沈んだが、その後の8試合は7勝1分け。近年苦手だった川崎Fにシーズン2勝するのは11年ぶりだ。殊勲のダワンは「みんなのメンタルの強さ」と胸を張った。