鳥栖MF河原創　J1初出場でリーグ戦全戦フル出場中「もっと得点にも絡みたい」

明治安田生命J1第17節   鳥栖1―1札幌 （ 2023年6月10日    駅前不動産 ）

前半戦、リーグ戦全戦フル出場を果たした鳥栖MF河原創
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　先制を許すも追いつき、札幌との前半戦ラストゲームを1―1のドローで終えた鳥栖。チームはこれでリーグ戦6戦負けなしと好調。勝ち点を積めず下位に低迷したシーズン初めからの巻き返しを見せ、後半戦へ突入する。

　前半43分に先制点を許すも、後半8分、菊池のゴール前への鋭いクロスが相手のオウンゴールを誘い同点に追いついた。

　ホームで見せた意地の同点劇に川井健太監督（42）は「ビハインドから追いついたのは収穫。開幕戦から選手が成長してくれた」とチームの進化を評価。J1最多の38得点を誇る札幌の攻撃を1点で抑えた守備陣に対しては「非常に評価している。ポジティブな要素が多かった試合」とねぎらった。

　中盤の核としてチームを支えるMF河原創（25）の活躍も大きい。今季J1初挑戦ながらリーグ戦前半戦の全17試合にフル出場。圧巻のハードワークで攻守にわたってチームを支え、チームに不可欠なボランチとして絶大な存在感を放っている。

　昨季までJ2熊本でプレー。J1でのプレーは「1つのミスがすぐに失点につながる。簡単なミスを減らしていくことが大事」と話す。熊本でJ3から積み上げてきた強力な持ち味でもある走力には手応えを感じつつも「効果的なのかはまだ疑問が残る」と納得はしていない。

　「正直まだ、やるべきことがいっぱいある。やれている部分もあるが、もっと伸ばせる部分がより明確になっている。前に出て行くところ、もっと得点にも絡みたい。もっとボールを引き出して前につけないと」

　開幕当初は負傷離脱も相次ぎ波に乗れなかったチームも、ケガ人の復帰と試合を重ねることでかみ合いはじめ、現在は6戦負けなしで暫定9位に順位を上げた。河原も「徐々に狙いを持ってボールを取れるようになった」と自身の成長に手応え。「チームもいい流れ」と話し、後半戦に向けては「対策をされたりいろいろなことをされてくる中でどれだけブレずにしっかりとやることをやるのが大事。チャンレンジにビビらずやっていけたら」と意気込んだ。

　一方でまだ連勝は1度もない。指揮官は「連勝がないのにこの順位にいることが面白いところ。ただ、勝ちが続かないことはまだ力が少し足りない」と課題を挙げ、GK朴一圭（33）は「連勝しないと上位にはいけないので、勝ち続けられるように後半戦を進められれば」。ギアを上げてきた鳥栖が後半戦の主役になる。